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image1816.png公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:117分
監 督:シャナ・フェステ
出 演:グウィネス・パルトロー、ティム・マッグロウ、ギャレット・ヘドランド、レイトン・ミースター、マーシャル・チャップマン、ジェレミー・チャイルズ 他
ノミネート:【2010年/第83回アカデミー賞】歌曲賞(Hillary Lindsey、Troy Verges、Tom Douglas“Coming Home”)
【2010年/第68回ゴールデン・グローブ】歌曲賞(Troy Verges、Hillary Lindsey、Tom Douglas、Bob DiPiero“Coming Home”)

カントリー界のスター歌手ケリーは、ダラスでおこしたライブ中の事故の治療のため、リハビリ施設に入っていた。しかし、治療半ばにして、マネージャーの夫ジェームズが段取りした復活ライブツアーに無理やり出演することに。彼女は、入院中に知り合い、その歌声に惚れたボーと前座に推薦。ジェームズは若い新人歌手チャイルズを帯同させ、その二人とともにツアーを薦めていく。いくつかの失態を重ねながらも、徐々に以前の輝きを取り戻していくケリーだったが、ツアーのラストステージ、因縁のダラスを迎え…というストーリー。

一人の女性カントリー歌手の復帰を通して、変化・成長していく人々の様子を綴ったストーリーである。

カントリーってよく日本の演歌に比定されたりするけど、ちょっと違う。もっとナショナリズムとかパトリオット的な感覚を多分に含むよね。
また、音楽性云々よりも、カトリックとの関係が深いように見える。だから、ケリーは、子供を死に至らしめてしまったことを、“子殺し”だと延々とバッシングされるわけだ。
ただ、ストーリー展開上、何で彼女がバッシングされているのかの詳細は、終盤になるまでぼやかす。ダラスの出来事ってなんだ?って感じで、観客の興味を引っ張る。

ボーが、場末の酒場に戻っていくのが、本作の一つの答えでもある。ツアーの大観衆の前で歌うカントリーは、カトリックの教義とは真逆の許しのない社会の中にあった。そんな世界で歌うカントリーなんか偽者じゃないのか?心を通わせてこそ歌う意味があるんじゃないのか?
もっともらしいんだけど、マルクスがいうところの“疎外”っていう概念だね。流通したりメディアを通して人に伝播するときには、そういう感覚を覚えるのが自然なの。そこの割りきりができないと大商いにはならない。そして、夫はそっちが普通だと思っている人で、ケリーの心境を軽く考えてしまう。彼女の心は癒されるどころか、ますます荒んでいく。
こじれてしまったけど、少なくとも心の拠り所になってくれたボーには幸せになってもらいたい。そのボーと一緒に歩むのか、自分と同じ道を進むのかはわからないけれど、チャイルズには自分と同じ失敗は犯して欲しくない。そう思ったケリーは、チャイルズに歌手として何を大事にすべきなのかを実践して見せる。そして…。

全体的には、さほどドラマチックなストーリーではないんだけど、演技も歌もみんなウマいので、見ごたえばっちりの人間ドラマ。久々に心の機微を読み取ることにおもしろさを覚える作品。軽くお薦めしたい。
未公開作品らしいんだけど不思議。そんなに悪くないでしょ、これ。グウィネス・パルトローは本当に歌ってるのか?そうだとしたら相当ウマいなぁ。

#土地の広さの問題もあるかもしれないけど、大スターでもバスでツアーなんだなぁ。機材だけバスで送って、本人と取り巻きは飛行機の方がいいんじゃないのかね。不思議。



負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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