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公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:ジョン・アヴネット
出 演:アル・パチーノ、アリシア・ウィット、エイミー・ブレネマン、リーリー・ソビエスキー、ウィリアム・フォーサイス、デボラ・カーラ・アンガー、ベンジャミン・マッケンジー、ニール・マクドノー、リーア・ケアンズ、スティーヴン・モイヤー、ポール・キャンベル、カイ=エリック・エリクセン、ジュリアン・クリストファー、ティム・ヘンリー、クリスティーナ・コープランド、ブレンダン・フレッチャー、クリストファー・レッドマン 他
ノミネート:【2008年/第29回ラジー賞】ワースト主演男優賞(アル・パチーノ「Righteous Kill」に対しても)、ワースト助演女優賞(リーリー・ソビエスキー「In the Name of the King: A Dungeon Siege Tale」に対しても)
コピー:美女が微笑むとき、今夜も誰かが吊るされる──
女性を逆さ吊りにして切り刻む連続猟奇殺人が発生。そのうちの一つの事件で、双子の姉ジョーニーが餌食となり、妹のジェイニーが命を取り留める。ジェイニーの証言により容疑者フォースターが逮捕される。裁判では、FBI異常犯罪分析医ジャック・グラムの証言により、ジョン・フォースターに死刑判決が下る。9年後、グラムは大学で教鞭を執っていたが、フォースター死刑執行の日の朝、教え子デイル・モリスが猟奇殺人の被害者になったことが知らされる。そしてその手口は9年前のフォースターの手口を酷似していた。すると、グラムの携帯電話が突然鳴り、「お前の命はあと88分だ」と言い切れるのだった…というストーリー。
とにかく、アホか! といいたくなるくらい展開が早い。結果的に言うと、このお話で巻き起こる事件は、非常にありきたり。刑事モノのTVドラマの1エピソード程度の目新しさしかなく、どこかで観た印象すらある。シリアルキラー物の真似事の域を出ていない。
しかし、その凡庸極まりないお話を、どれくらい急展開にすれば、観客にバレずにすむか限界に挑戦! みたいな、実験映画のようですらある。
グラムが犯人を捜す時、意図的に女性をスルーする。シリアルキラーは男性だという傾向を逆手にとっているのだな…ということがありありの演出なのだが、こんな急展開に加えて、キーになる女性が4,5人出てくるが、もうだれがだれだか途中でわからなくなってくる。
さらに、携帯落として壊れるシーンなど、極めてご都合主義的な演出が多数。血を拭くためにハンカチをわたしたが、鼻血は拭かないとか。もう、どんなに稚拙なシナリオといわれようとも、どんな手をつかっても、場をカオス状態にして、観客を煙に巻いてやろうという意志しか感じられない。
こんな状態なので、肝心の犯人を追い詰めていく楽しみは薄い。“88分”は単なるカウントダウンじゃなく、意味があった部分は良かったと思うが、あまりに駆け足なもので、グラムの妹の件を知っていたのはフォスターが妹を殺した犯人だったから? いや、単にグラムの過去を調べただけ?とか、そんな低レベルで大混乱してしまった(でも、巻き戻して観返す気はまったくおきない)。
そういう意味では、演出意図としては成功しているのかもしれない。でも、だからといって面白くはない。そして、そんなグダグダをなんとか締めようと、高所恐怖症のお尻をムズムズさせるような駆け引きで、まとめようとする。これまた稚拙。
ほんと、アル・パチーノじゃなかったら、未公開作品になってもおかしくないレベルだよ。ラジー賞を与えるとするなら、演者ではなく脚本に対してだと思うんだけどね。ある意味、珍作だと思うんで、逆にお薦めしちゃうけどね。自己責任で。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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