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imageX0081.Png公開年:1993年
公開国:アメリカ
時 間:115分
監 督:マルコ・ブランビヤ
出 演:シルヴェスター・スタローン、ウェズリー・スナイプス、サンドラ・ブロック、ナイジェル・ホーソーン、ベンジャミン・ブラット、デニス・リアリー、グランド・L・ブッシュ、スティーヴ・カーン、ボブ・ガントン、 グレン・シャディックス、パット・スキッパー 他
ノミネート:【1994年/第3回MTVムービー・アワード】悪役賞(ウェズリー・スナイプス)
【1993年/第14回ラジー賞】ワースト助演女優賞(サンドラ・ブロック)

1996年、ロサンゼルス。“デモリションマン(壊し屋)”と呼ばれるスパルタン刑事は、、30人の人質をとってビルに立てこもった凶悪犯フェニックスを逮捕するが、フェニックスの罠にはまり人質全員が死亡してしまう。その責任を負わされたスパルタンは、70年の冷凍刑に処せられる。そして、フェニックスも同じ刑に。2023年。社会はすべてコンピューターで管理され、コクトー市長による高度な情操教育によって犯罪のない快適な生活を送っている。そんな中、仮釈放を審議するために、36年ぶりにフェニックスが解凍されることに。しかし、フェニックスは看守たちを殺して逃走。すっかり平和になっている世界の警察官は、フェニックスを捕まえることができない。そこで、伝説の刑事スパルタンを解凍し、フェニックスを追わせることにするのだったが…というストーリー。

過去のSF作品っていうのは、実際にその年になってみると、違ったな…というのが大半。本作は、こんな社会になってますという部分は、おもしろSFなので脇に置くとして、テクノロジーの進歩についての描写については、多分2012年からあと20年たったら、この方向で進むんじゃないかという、妙な説得力がある。
2010年に大震災があるとか(ロスだけど)、微妙に当たってたり。

悪ノリした軽いSFということで、悪評されることも多いのだが、こういう微かにコメディよりで、ノリで押し切るSFのどこが悪いというのだろう。こういうマンガ映画的なノリこそ至高。今は、いかに設定をリアルにするか、派手にするか、奇を衒うかばかりで、こういうセンスが失われていると思う。今だったら、地下組織の方に焦点があたって、革命モノのSFになっているんだろう。(もう少し、そっちに比重を置いてもよかった気はするけど)

カーアクションの銃撃戦も『Black & White/ブラック & ホワイト』なんかよりも、数段上。結局、貝の使い方はわからないまま…という、こういうレベルのコメディは、けっこう時間が経過しても、陳腐化しないものだ。深夜のTV放送とかで、4年に一回くらいやっても、それなりに視聴率を取り続けそうなのは、こういうレベルの作品なんだろうな。

スタローンが未来のSF世界に全然マッチしないことを逆手にとった設定もよし。
ウェズリー・スナイプスは前年の『パッセンジャー57』で主役をはっているが、日本人の強く印象付けられたのは、本作の悪役っぷりだと思う。スタローンを生かし且つ自分も生きる、いい仕事をしていると思う。
サンドラ・ブロックがラジー賞にノミネートされているが、ちょっとウザいけれどおとぼけな女の役を演じきっただけなのに、なんで低評価されねばならんのか。ほんと、ラジー賞は、センスのない映画賞だと思う。人を貶す賞が、センスを失ったらただの悪口じゃないか。

個人的に好みの作品。

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