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公開国:アメリカ
時 間:122分
監 督:ヴェルナー・ヘルツォーク
出 演:ニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ヴァル・キルマー、アルヴィン・“イグジビット”・ジョイナー、フェアルーザ・バーク、ショーン・ハトシー、ジェニファー・クーリッジ、ブラッド・ドゥーリフ、マイケル・シャノン、デンゼル・ウィッテカー、シェー・ウィガム、トム・バウアー 他
ノミネート:【2009年/第25回インディペンデント・スピリット賞】撮影賞(ペーター・ツァイトリンガー)
コピー:正気か、狂気か。
荒廃した街 ニューオリンズ。最悪な男が、躍動する。
ハリケーン・カトリーナで水没したニューオーリンズ。テレンス・マクドノー刑事は、拘置していた容疑者を救出するという勇敢な行為で表彰され、“警部補(ルーテナント)”に昇格する。しかし、救出の際に、一生治らない腰の障害を負ってしまう。処方薬だけではその痛みを抑えることができず、ドラッグに手を出すようになってしまう。それ以降、愛人の高級娼婦フランキーとドラッグに興じ、元々好きだった賭博にも歯止めが掛からなくなる。薄給の刑事がそんな生活を続けられるわけもなく、夜の街を歩く人にあらぬ容疑をかけてドラッグを奪ったり、署に保管されている証拠品のドラッグをくすねるまでに。そんな中、セネガルからの不法移民の家族が全員惨殺される事件が発生する。その捜査の指揮を任されるテレンスだったが…というストーリー。
ドラッグが手放せなくなったことをきっかけに、善悪のタガが簡単にはずれてしまう主人公。好きな『ペイバック』に似たノリだけど、主人公のタチが悪い。美学なんかない。そんなクソ人間をニコラス・ケイジが見事に怪演している。
始終、腰の痛い演技も忘れずに貫いている。その設定のおかげで、昨今のクライムサスペンスには珍しく全然アクションをしない主人公というのもユニーク。ただ、たかだか水の中から人を救出しただけで、一生治らないほどの腰の怪我を負うのがよくわからん。元々腰が悪くて悪化したのか、救出時に痛めたのか、よくわからなかったし。どういう経過で腰を痛めたか、そこを描写せずにボヤかす演出意図がよくわからないね。
水没した署で生き残った容疑者と、凄惨な殺人事件の中一匹だけ生き残った観賞魚は、多分ダブらせているんだろうけど、ダブらせる意味は? などなど、色々仕掛けは散りばめられているんだけど、演出上の小技がウマくいっているとはいい難い。
でも、このクソ野郎がどうやって転落していくのかに興味津々になる一方、どうやって切り抜けるのかもちょっと気になるという、不思議な感覚がおもしろい。
立場が悪くなって、保管室勤務という愉快な展開。もう、主人公がラリってる以上に、展開がラリっちゃってるし、全体的にテンポが速く魅力的。ヴェルナー・ヘルツォークという監督さんの作品は初見だが、なかなか性に合うかも。
ラストはスカっとしないしピリっとしてなくて、賛否両論だとは思うけど、悪くは無い作品。あえてグダグダにしている気もするし。ハーヴェイ・カイテル主演で1992年に製作された作品のリメイクらしいので、是非ともそっちも観てみたい。
#ルーテナントが警部補の意味だなんて、大抵の日本人は知らない。これこそ、ウマい邦題を付けるべき作品だとおもうがねぇ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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