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公開国:フランス、日本
時 間:100分
監 督:クレール・ドニ
出 演:ヴィンセント・ギャロ、トリシア・ヴェッセイ、ベアトリス・ダル、アレックス・デスカス、フロランス・ロワレ=カイユ 他
コピー:逃れられない哀しみの中に囚われた、2人のガーゴイル(怪物)。
パリを訪れたアメリカ人科学者のシェーンと新妻ジューン。楽しい新婚旅行のはずだったが、シェーンはなぜかジューンと性的な関係を結ぼうとしない。実はシェーンは、性交渉の最中に相手を噛み殺す衝動を抑えられなくなるという奇病にかかっていたのだ。そして、シェーンが新婚旅行にパリを選んだ理由は、その奇病の鍵を握る元研究仲間レオと、同じ奇病を患ってレオに監禁されている彼の妻を捜すことだった…というストーリー。
まったく予備知識なしで借りたため、半分くらい経過するまで、何の話かさっぱりわからないままだった。
半分ほど経過して、急に“バンパイア”モノに変貌するという、珍奇な作品(厳密にはバンパイアではないけど)。そこまでは、眠くて眠くてどうしようも無いくらい、ゆるゆると話が進み、実際に何度も寝る始末。ギャロ様の眼光程度では、その眠りを凌駕することができないくらい。
基本、映像は凄く綺麗で好み。レオが妻が殺めた男を埋めるシーンなど、ムダに綺麗。それがまた眠りを誘う。
「なんじゃこの話は!!!」突然、緊張が走る。急に目が醒める。観終わってから振り返れば、そういう奇病だということが、色々フラッシュバックで差し込まれてはいるのだが…。もっと謎解きや、サスペンス要素を強調すれば良かったのに…と思うが、あえてそうしないことを狙ったんだろうな…とも思う
で、なんで“ガーゴイル”なのかは私にはわからん。医学の普及によって化け物になったという設定が、元々豊穣の神であったものガーゴイルが、キリスト教の普及により魔物に変化したのではないかと言われていることにダブるということなのかな。でも、それって一説でしかないし、監督も脚本家もそんな意図はなかったろうから、むりやりヒネりすぎな邦題だな…と思う。
(以下、ネタバレ)
なんでシェーンはレオの妻を殺すのか。何か、別の感染者を食えば、治るとかそういうことじゃないんかい。彼女が人を殺めている映像が頭に浮かんで、そんなことはしちゃいけいない! っていう正義の心? で、結局、自分も我慢できず、ミイラ取りがミイラになっちゃうっていうオチ? ん~。この展開が、まったくもってつまらない。
ギャロ様にしては珍しい作品に出ているな…と思うが、“耽美”とも違うこのノリがイマイチ性に合わない作品。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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