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image1081.png公開年:2002年
公開国:カナダ、アメリカ
時 間:120分
監 督:マイケル・ムーア
出 演:マイケル・ムーア、チャールトン・ヘストン、マリリン・マンソン、マット・ストーン、ジョージ・W・ブッシュ 他
受 賞:【2002年/第75回アカデミー賞】ドキュメンタリー長編賞(マイケル・ムーア、マイケル・ドノヴァン)
【2002年/第55回カンヌ国際映画祭】55周年記念特別賞(マイケル・ムーア)
【2002年/第18回インディペンデント・スピリット賞】ドキュメンタリー賞
【2002年/第8回放送映画批評家協会賞】ドキュメンタリー賞
【2002年/第28回セザール賞】外国映画賞(マイケル・ムーア)
コピー:こんなアメリカに誰がした?

1999年4月20日、アメリカ・コロラド州リトルトン。早朝からボウリングをプレーしていた2人の少年は、その後大量の銃を手に彼らの通うコロンバイン高校へと向かった。そして、銃を乱射し12人の生徒と1人の教師を射殺し23人を負傷させた後、自殺した。なぜアメリカでは銃犯罪が多いのか?その疑問の答えを探すため、マイケル・ムーアはアポなし突撃取材を敢行する…というストーリ-。

やはり、『エレファント』を観てから本作を観たほうが、事件当時の雰囲気や緊迫感はよく伝わってきたし、マイケル・ムーアの問いもごもっともに思える。以前に本作を単独で観た時よりも腑に落ちたと思う。

私はマイケル・ムーアという人の手法は好きではない。実際、他の作品では、あまりにも恣意的な誘導や、フェアじゃない突撃取材や、「ちょっとそれは卑怯なんじゃ…」と思わざるを得ないシーンが多い。キツイ言い方をすると、この人の行動の7割くらいはクズだと思う。しかし、そう感じている私でも、この作品には価値があると思う。なぜか。

それは、本作に限って言えば、あまりぶっ飛んだ思いつきによる疑問からスタートしていないから。要するに銃問題というシビアな問題であることに加え、ホヤホヤの事件が問いのきっかけだからである。
そして、その問いかけは、まず仮説が設定され、愚直にその仮説が正しいか否かを検証する。そしてその答えが成立しなければ、また別の仮説…という流れが繰り返される。この仮説を立てる→検証する…という繰り返しは、科学者の態度であって、至極真っ当と言わざるを得ない(言い換えれば彼らしくないといえるのだが)。
本作において、アポなし突撃取材は、仮説の検証に用いられている。リアルな現状を把握するためには突撃のほうが望ましいわけで、その点も実に理に適っているといえる(他の作品では、問題をおこしている人に突撃取材して追い詰めることばかりやっている。本作にも一部あるけれど)。

で、こういう検証過程が評価されたのであって、突撃取材や無茶な行動が評価されたのではないことをマイケル・ムーア本人が理解しているのか?ということなのだが、残念なことに判っているとはいい難い(いや、判っているが彼の内なる衝動を抑えられないのかもしれない)。
多分、マイケル・ムーア作品の中で、本作は奇跡の作品なんだと思う。お薦めの作品。まあ、本作を観てアメリカ社会がうらやましいなんて思う人はいないでしょ。

#ん~、『エレファント』にボーリングのくだりは一切出てこない…。サント監督はこの点は重要視していなかったってことか。それにしても、、『エレファント』がいくら緊張感やスリルがあっても、本作の最後に出てくる実際の事件の監視カメラ映像にはかなわんな…。



負けるな日本

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