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image1605.png公開年:2001年 
公開国:フランス
時 間:95分
監 督:フランソワ・オゾン
出 演:シャーロット・ランプリング、ブリュノ・クレメール、ジャック・ノロ、アレクサンドラ・スチュワルト、ピエール・ヴェルニエ、アンドレ・タンジー 他
コピー:あなたは万物となってわたしに満ちる




マリーとジャンは、例年どおりバカンスのために別荘を訪れる。二人に子供はいなかったが、結婚して25年間、幸せにこうして過ごしてきた。浜辺を訪れたある日、マリーがうたた寝をしている間、ジャンは海に泳ぎに行く。彼女が目を覚ますとジャンの姿が見えなくなっており、いくら探しても一向に見つからない。不安は現実のものとなり、大規模な捜索をしたにもかかわらず行方不明となってしまった。数日後、マリーは失意のままパリへと戻るのだったが…というストーリー。

『ぼくを葬る』に続いて、オゾン監督作品は今年二作目だけど、なんとなくノリが掴めて来たぞ。変な言い方かもしれないけど、お上品なエログロ趣味の人だな(何かしらグロ要素は入れないと気が済まないみたい)。そして、ラストは“す~~ん”って感じで終わる(笑)。

突然、愛する人を喪失する苦痛というのも理解できるし、諸々の彼女の言動を観て“大人の作品だ”と評価するのは簡単だろうけど、正直なところ、どう捉えてよいのやらよくわからない。

相手が軽すぎるだ、行為の途中に笑い出すだ、本作の批評ではよく取り上げられるシーンなんだけど、私には、喪失感に耐えられず、適応障害に陥った人にしか見えない。いや、徐々に受け止めようとする姿や、足掻いている様子はわかるのだが、これは身近な人を亡くすような経験をしないと共感できないのかも。私には、「ああ、あの人はもういないのね…」みたいな感情が湧いた経験はないものなぁ。人生経験が不足といってしまえばそれまでなんだけどね。
ラストがすごいと評価する人もいるけれど、私の目には、同じように“狂気”以外の何にも写らなかった。おすぎさんのように、ラストがすごいと興奮はできないなかったなぁ。

ただ、興味深かったのは、夫をそんなに激烈に深く愛していたようには見えなかった点かな。愛するということは失うことと表裏一体。愛の深さとは、喪失感(もしくは失うかも…っていう恐怖感)との相対的な振り幅のことなんだよ…ってことを言いたいのならば、確かにそれは慧眼かもしれない。

ピンとこなかった人間なのでお薦めはできないんだけど、逆に皆さんがどう思ったのか、どう捉えたのか、どう解釈したのかを、教えて欲しいなと思う作品。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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