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image0243.png公開年:1998年
公開国:フランス
時 間:75分
監 督:ミッシェル・オスロ
出 演:ドドゥ・ゲイエチャ セヌザー、マイモウナ・エヌジャイエ ロベール・リンソル、マリー=オーギュスティーヌ・ディエッタ、ウィリアム・ナディラン=ヨツンダ、セバスチャン・エブラン 他
コピー:なぜ?どうして?小さな男の子の大きな好奇心が世界を変えた。



アフリカのとある村で、母親の胎内から男の子が自力で生まれ、自らキリクと名乗る。彼が生まれた村は、魔女カラバによって財宝が奪われ、呪いで泉も枯らされてしまっていた。村の男達はカラバに戦いを挑んだものの、皆喰われてしまい、キリクの叔父が最後の男となる始末。キリクは、カラバとの対決に向かったう叔父に付いていく。そして、持ち前の知恵と行動力で叔父のピンチを救い、なんとか死なずに村に帰ることができた。その後もカラバによる攻撃から村人を救い続けたキリクは、何故カラバが意地悪なのかという疑問を解くために、自分の祖父でもある“お山の賢者”のもとに向かうのだったが…というストーリー。

もう、3回以上観たかな。

(比較する必要はないんだけど、ジブリライブラリからDVDが発売されているので)ジブリ作品と比較してみると、『千と千尋の神隠し』より後の作品よりは、まちがいなくデキの良い作品だと思う。フランス製アニメは、たまにこういう名作があるからこまる(いい意味で)。少なくとも、『崖の上のポニョ』の6倍は面白いと感じた。

勇気と機知に溢れる子供(というか赤ん坊)が、冒険を繰り広げる物語が、童話のようなテイストで繰り広げられる内容。初期のジブリ作品にあって、今は失われてしまったそれが、本作にはある。
且つ、寓意が溢れる作品でありながら、カラバが何故魔女になってしまったのか…という部分や、魔女ではなくなったカラバを罵倒する村の女たちのセリフなど、現在のアフリカ女性が直面する問題を隠喩してもいる。
そういうつらい体験をしたであろう女性の投影であるカラバは、背中の刺を抜くときに、さらなる苦痛を経験することに。トラウマを負った人がそこから脱却するためには、再度苦痛の山を越えねばならないという、心理学的な視点もなかなか深いものがあると思う。
キリクの成長と嫁とりのところは、世界中の童話に同様に見られるちょっと性的な要素である。

アクの強い映像や、寓話のような内容に、面食らってしまって、「古くさい、稚拙なストーリーだ」と判断する人は、自分の中にある“アニメ”という先入観で目が曇っている馬鹿者だと思う。そういう批判に惑わされず、是非とも観て欲しいと私は思う。強くお薦めしたい。

美術に関しては、アフリカが舞台で彩り溢れているのだが、どことなく南欧というかスペインの風を感じる。非常に私好みだった。

#浅野温子の吹き替えはなかなか良かったんだけど、その後、声優の仕事してないね。



負けるな日本

 
 

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