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image1312.png公開年:2008年 
公開国:アメリカ
時 間:85分
監 督:マット・リーヴス
出 演:マイケル・スタール=デヴィッド、マイク・ヴォーゲル、オデット・ユーストマン、ジェシカ・ルーカス、リジー・キャプラン、T・J・ミラー、ベン・フェルドマン、ライザ・ラピラ、クリス・マルケイ、テオ・ロッシ 他
コピー:その時、何が起きたのか?



ニューヨーク。日本へ転勤が決まったロブを祝うため、サプライズパーティが行われていたが、そのさなか、屋外で轟音が響き停電となる。屋上へ出てみると、マンハッタンの一部が上しており、悲惨な光景が広がっていた。さらに、その惨禍は彼らをも襲い、街一帯がパニックとなる。やがて、この事態を引き起こしたのが、地球上のものとは思えない巨大生物であることがわかり…というストーリー。

よく『ブレアウィッチプロジェクト』と『ゴジラ』のミックスと評されるけど、まあ、その通り。しかし、見せ方には尋常ならざる工夫が施されていて、まさに“見せ方の勝利”という感じ。『ブレアウィッチプロジェクト』は実は観たことがないが、手ブレ映像で気分が悪くなるとかいわれていた。本作も同様の演出なんだけど、気分が悪くならない程度に、且つ、素人撮影に見えるように工夫されていて、非常に高い撮影テクニックだと思う。潰した元映像の残りが、フラッシュバック映像になっている…なんていう演出も、実に白眉な演出だと思う。

日本への転勤とか、あきらかにゴジラを意識しているのも明白(でも、ちっこいクリーチャーも登場して人を襲うので、どっちかといえばレギオンに近いかしら)。日本のゴジラでこの演出ができなかったのは、ちょっとくやしいかも。
怪物の正体もそうだけど、内容的にもプロモーション的にも詳細な状況説明をしないセンスがよい。ヘタに説明してトホホ…と思われるくらいなら、鑑賞者にご自由に想像してもらったほうがいい。ある意味、チラリズムの勝利。

ただ、ストーリー的には、実際に素人がカメラで事件を撮った自然な感じとは程遠くて、恋人を助けるために、絶対ありえないような崩壊寸前のビルを上ってみたりと、エンターテイメント色満載。ゲームっぽい感じも。なんでそんな状況で撮り続けるかという根拠付けもいまいち。もう、アメリカ人はバカだから…ということで納得するしかない。実は、見習いジャーナリストで、この映像で名をあげようとしていたから…とか、理由はどうとでもつけられるのにね。さすがに、これ以上撮り続けるのはあまりにも不自然で、設定が崩壊しそう…ってところでおしまい。もちろんこの事件の顛末がどうなったかは、まったく不明で、この映画のギミックの賞味期限が終了したところでおしまいという、ある意味潔い作品。

これは、別視点での続編をどんどんつくるべきである。あまり縛りは設けないで、メージャー、マイナーを含めて、自由にいろんな人いろんな国でどんどんつくって貰えばいいと思う。続編が作られるたびに、事件の詳細がわかっていく感じで。壮大な“クローバーフィールド サーガ”でできるかも。

これは、まったく予想外の良作だった。お薦めする。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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