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imageX0010.png公開年:1996年 
公開国:アメリカ
時 間:90分
監 督:ゲイリー・トルースデール、カーク・ワイズ
出 演:トム・ハルス、デミ・ムーア、トニー・ジェイ、ケヴィン・クライン、デヴィッド・オグデン・スタイアーズ、メアリー・ウィックス、ジェイソン・アレクサンダー、チャールズ・キンブロー、ビル・ファガーパッケ 他
ノミネート:【1996年/第69回アカデミー賞】音楽賞[オリジナル・ミュージカル/コメディ](アラン・メンケン、スティーヴン・シュワルツ)
【1996年/第54回ゴールデン・グローブ】音楽賞(アラン・メンケン)
【1996年/第17回ラジー賞】100億ドル以上の興業収入を上げた作品でのワースト脚本賞(ボブ・ツディカー、タブ・マーフィ、ノニ・ホワイト、アイリーン・メッキ)

フロロー判事はジプシー狩りで女を殺すが、その女には赤ん坊がいた。その赤ん坊が醜かったため井戸に落として殺そうとしたが、神父に咎められため、カジモドと名づけノートルダム聖堂の鐘楼に軟禁状態で育てた。ある日、カジモドは下界での祭りの音に誘われて抜け出すが、そこで、美しいエスメラルダというジプシーの女に出会う。カジモドは彼女によって舞台に上げられ、道化の王に選ばれてしまい聴衆に嘲笑われることに。エスメラルダはカジモドをかばったものの、怒ったフロローは、彼女の逮捕を命じ…というストーリー。

さすが夏休み。子供向けにディズニー映画をBS放送していたので、録画したのを鑑賞。先日、劇団四季のライオンキングを観てきたので、普段ならスルーするところを、ちょっと引っかかったのだ。

主人公が身体障碍者である点からして、他のディズニー作品とは趣を異にする。気持ちが悪いのは、本来の題名はが“THEHUNCHBACK OF NOTRE DAME”つまり“ノートルダムのせむし男”なのだが、このせむし男という表現がよろしくないということで、“ノートルダムの鐘”となり、それだけならまだしも、英題までも“THE BELLS OF NOTRE DAME”に変えてしまう。それも日本版内の英題だけだよ(クレイジーだ)。1996年の日本は、ちびくろサンボが発禁扱いだった、イヤな時代。障碍者を敬うようなポーズをとりながら、隠蔽して亡き者として扱う闇の時代である。この題名は(少なくとも英題は)戻すべきだと思うがいかがなものか。

それはそれとして、ディズニー側のスタンスもよくわからない。『美女と野獣』の大ヒットで定着したミュージカル路線で、その後『アラジン』『ライオン・キング』『ポカホンタス』本作と続く。『美女と野獣』では容姿の醜い男との恋愛で、人間は見た目じゃないのよ中身なのよ!というメッセージだったのに、本作では、醜いカジモドは見向きもされずに悲恋に終わる(見事に美男子にもっていかれる)。同じミュージカル路線の中で、真逆の結末にする意味は何なのだろう。やっぱり人間は外見なんだな…と子供に現実を知らしめたいのだろうか。

そして、ご存知のとおり、ビクトル・ユゴーの原作ではむちゃくちゃな悲劇なのだが、それを無理やり能天気でとんちきなハッピーエンドにしている。障碍者が主人公の作品をわざわざ引っ張り出してきて、さらにオチは捻じ曲げるだけ捻じ曲げて、そこまでやっておきながら夢のカケラもないメッセージを送る。これって、頭のおかしいヤツの所業としか思えない。

まあ、それっぽく悪役がにくたらしくて、冒険的な展開もあって、勧善懲悪に終わるので、意外に子供が観ても飽きないとは思うんだが、逆に大人がモヤモヤするわ。絶対、レンタル料金を払ってみる価値はない。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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