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公開年:2009年
公開国:アメリカ、イギリス、ニュージーランド
時 間:126分
監 督:ピーター・ジャクソン
出 演:マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、マイケル・インペリオリ、シアーシャ・ローナン、ローズ・マクアイヴァー、クリスチャン・トーマス・アシュデイル、リース・リッチー、キャロリン・ダンド、ジェイク・アベル、ニッキー・スーフー、トーマス・マッカーシー、アンドリュー・ジェームズ・アレン 他
受 賞:【2009年/第82回放送映画批評家協会賞】若手俳優賞(シアーシャ・ローナン)
両親と妹弟に囲まれ幸せな生活を送る14歳の少女スージー。初恋に胸をときめかせて彼女だったが、ある冬の日、近所の男に殺害される。スージーは、現世と天国との間をさまよいながらも、やがて天国の入り口に辿り着く。愛する娘を失った父親は残された家族を顧みず犯人探しに執着するようになり、そんな夫に耐えられない母親は家を出てしまい、家族はバラバラに。しかし、犯人は警察の捜査をすり抜けて、平然と日常生活を送る。しばらくはスージーを殺した記憶を思い出しながら平穏に暮らしていた犯人だったが、スージーの家族が自分に疑いをかけはじめていることに気付き…というストーリー。
あえてファンタジーにカテゴライズしてみた。
公開時に観にいこうか悩み、結局観にいかなかったのだが、観にいけばよかったなと思う。面白いからというわけではなく、けっこう目を背けたくなるような、ジワジワとキツい展開が多くて、何度もDVDを止めちゃったから。これから観る人は、観る前に“絶対止めません”と誓ってからみようね。もう、絵に描いたようなシリアルキラーを描いていて、世の中のお嬢さんたちへの警告、現代の赤ずきんちゃんみたいである。
欧米人が描く、ありがちな天国のイメージではなく、非一神教世界におけるイメージが反映されている感じ。ピーター・ジャクソンはキリスト教とは違う神話や伝説や宗教に興味はあるのかな。本作でも、おばあちゃん役のスーザン・サランドンが、エセ仏教を語っていたりする(まあ、それはそれとして、スーザン・サランドンが演じるおばあちゃんはなかなかステキ)。あまりレイチェル・ワイズは好きじゃないんだけど、本作のように、美人のアイコン的な役じゃない彼女も、なかなか交換がもてた。
それにしてもあの世の映像表現は、他の監督の作品とは一線を画すレベル。どこまでがCGでどこからが特撮なのか区切りが判然としないところが大変よろしい。『ロード・オブ・ザ・リング』もそうだったが、CGを「はいCGでござーい」と、多少不自然でも、全部CGで処理しておしまいとはしない。あくまで表現手法の一つでしかないのよ、という姿勢が非常に尊敬できる(本来あたりまえなんだけど、多くの監督が妥協している)。
毎回、この映像クオリティを維持できているのは、満足のいくスタッフと継続してチームを組んで仕事をしているからなんだと思う。
ありがちな話なら、スージーがあの世から何とかして家族にサインを送ったりして、家族を救う努力をしたりするのだろうが、そうはならない。スージーはただただ、現世に寄り添うだけで、ストーリーが進む。なかなかめずらしい展開だと思うが、決して、公開時にいわれていたような泣ける物語ではない。
私がありがちな展開に毒されてしまっているからなのか、ラストはかなり不完全燃焼に感じた。因果応報をはっきりしてスッキリと溜飲を下げるというのも、映画の役目だからね。これに納得して観れるようになるには、かなり精神的に達観しないと無理ではないかな。さらに、こういうぼやっとした感じにもかかわらず、135分になっちゃっているのもちょっといただけないかも。
ただ、満足度から言えば、『アリス・イン・ワンダーランド』<『Dr.パルナサスの鏡』<本作、、、って感じなので、充分お薦めできる内容。
#『乙女の祈り』を是非観たくなってきた(未見なの)。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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