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image1520.png公開年:2000年 
公開国:アメリカ
時 間:117分
監 督:ロジャー・クリスチャン
出 演:ジョン・トラヴォルタ、バリー・ペッパー、フォレスト・ウィッテカー、キム・コーツ、リチャード・タイソン、サビーヌ・カーセンティ、マイケル・バーン、クリスチャン・テシエ 他
受 賞:【2000年/第21回ラジー賞】ワースト作品賞、ワースト主演男優賞(ジョン・トラヴォルタ「ラッキー・ナンバー」に対しても)、ワースト監督賞(ロジャー・クリスチャン)、ワースト助演男優賞(バリー・ペッパー、フォレスト・ウィッテカー)、ワースト助演女優賞(ケリー・プレストン)、ワースト脚本賞(コリー・マンデル、J・デヴィッド・シャピロ)、ワースト・スクリーン・カップル賞(ジョン・トラヴォルタ、彼とスクリーンで共演した全ての俳優と)
【2004年/第25回ラジー賞】この25年のワースト・ドラマ作品賞
【2009年/第30回ラジー賞】ゼロ年代のワースト作品賞
コピー:1000年後の地球をお見せしよう。
地球の文明は僅か9分間で壊滅――そして人類はひざまずく

20XX年。異星人サイクロ人が地球を毒ガスで急襲し、わずか9分で人類は征服される。生き残った人類たちは、サイクロ人の奴隷となるか山野に隠れ住むかのいずれかとなった。それから1000年経過。山奥に隠れ住んでいた若者ジョニーは安住の地を求めて旅立つが、途中でサイクロ人の捕虜になってしまう。ジョニーはサイクロ人のリーダー・タールの陰謀に協力するふりをして、ひそかにサイクロ人と戦う準備を着々と進めていくのだったが…というストーリー。

ラジー賞はじまって以来の華々しい受賞歴。なんといっても、原作がサイエントロジーの創始者の作品で、信者であるトラヴォルタが出演だけでなく内容にまで口出しして出来上がったという珍作。このエセ科学宗教を批判するがためのマイナス評価なのか、純粋に映画としてダメダメなのか。日本でいうと、『仏陀再誕』なんかと同じ種類かな。

結果からいうと、そんなに酷評するような内容ではない。別に本作を観たからといってサイエントロジーに感化されてしまうというような宣伝映画でもない。ご都合主義のチンケな科学ギミックだったり、センスの悪いデザインだったり、ウィットに富んだつもりのセリフや小粋なギャグがすべっていたり、目新しさも工夫もないストーリーだったり、最後の方はどうなったのかよくわかんなかったりするけれど、世の中のB級SF映画にはこのレベルの作品はゴロゴロしている。わざわざ本作を吊るし上げしているのは、やはりサイエントロジーに対する社会的評価の反映に他ならないな…と。どちらかといえば、ラジー賞側のほうが分が悪い。もう、ラジー賞には純粋に映画を批判する目は無いということだ。本当に箸にも棒にもかからないと思うなら、無視すればいいのに、手を出さないと気がすまない。吊るし上げてキャハキャハいってるタチの悪さが伺える。この賞はアメリカ人の腐った根性の表れでしかない。

#あ、さっきからB級B級といっているが、本作、お金はかかってるよ。ものすごく。

実は『プラン9・フロム・アウタースペース』くらいの世紀の駄作を期待してたのに、逆の意味でがっかり。ラジー賞に騙された。あいつらの評価は百害あって一利なしだ。早く解散してほしい。

観ても観なくてもどうでもいい作品。こんな薄っぺらな作品でも、もし続編が作り続けられたら、カルトシリーズになる予感はするので、トラヴォルタには、私財を投げ打ってでも続けてほしいとは思うけど、それは無理か…。

#まさか、6年後にオスカーが獲れるとは、フォレスト・ウィッテカーは思っていなかったろうなぁ…。

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