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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:112分
監 督:ジュリー・テイモア
出 演:ヘレン・ミレン、ラッセル・ブランド、リーヴ・カーニー、トム・コンティ、クリス・クーパー、アラン・カミング、ジャイモン・フンスー、フェリシティ・ジョーンズ、アルフレッド・モリナ、デヴィッド・ストラザーン、ベン・ウィショー 他
ノミネート:【2010年/第83回アカデミー賞】衣装デザイン賞(サンディ・パウエル)
コピー:私に抱かれて、世界よ眠れ。



かつてミラノ大公の妃だったプロスペラは、夫の亡き後も女大公として民の信頼を得ていたが、弟アントーニオとアロンゾーらの謀略により、一人娘ミランダと共に粗末な船で追放されれ、とある孤島に流れ着く。それからプロスペラは孤島で魔術の腕を磨き続けていた。妖精エアリエルと契約し、怪物キャリバンを手下として、裏切り者たちへの復讐を虎視眈々と狙っていた。追放から12年。娘の婚礼からの帰路にあったナポリ王アロンゾーらを乗せた船が、海上で突然の大嵐に見舞われ、王は、王弟セバスチャン、顧問官ゴンザーロー、ミラノ大公アントーニオとともに、プロスペラの住む島に流れ着く。一方、アロンゾーの息子ファーディナンドは彼らとはぐれてしまい、孤島の別の海岸に一人漂着していた。それでファーディナンドは、プロスペラの娘ミランダと出会い、二人は一瞬で恋に落ちてしまう。実は、突然の大嵐も二人の出会いも、すべてプロスペラがエアリエルに命じておこさせた計略で…というストーリー。

シェイクスピアの遺作である有名戯曲だそうだ。知らん。鑑賞後に「なんだこりゃ?」と思って調べて知ったのだが、これそんなにおもしろい内容なのだろうか(そうは思えん)。遺作だからといって大金をつかってまで映画にする必要のある内容だろうか(そうは思えん)。シェイクスピアファン待望!って感じなのだろうか(そうは思えん)。そうは思えん…の連発で、作品の存在意義自体を疑わざるを得ない作品だ。
正直、ヘレン・ミレンが主演だったので、そんなにつまらんことはないだろう…という算段でレンタルしてのだが…。

まず、原作を知らないので、魔法や妖精のいる世界観を観客は把握する必要がある。何とか掴んでみるものの、目が肥えてしまったというかなんというか、エアリアルの動作にふんだんに使用されているCG(というか合成)が安っぽく感じられてしまい、なにか世界観に没頭できない。

さらに、話の根本である、肝心要の12年前の謀略の部分が薄い。ここを厚く描かなければいけない。そこが短すぎるから、12年後にナポリ王たちが島に難破してきても、同一人物だとピンとこない。大体にして復讐劇というのは、復讐の元になった事件をいかに腹立たしく描けるか、そして観客を味方につけるかがすべてだと思う。それがしっかりできていない時点で、駄作決定。

で、復讐というのは困難に困難を重ねて、乗り越えてこそのものだと思うのだが、復讐の対象者が島に辿り着いた段階で、プロスペラの独壇場で彼女が負ける要素なし。実際、思い通りに進むだけ。途中で怪物キャリバンのことを気にするのだが、彼が何かしたからってどうにかなるわけでもない。何の困難もない復讐劇の何がおもしろいのか。
弟アントーニオとアロンゾーを、憎しみをすっかり晴らすような痛快な方法でこらしめるのか?というと、そうでもない。
目的はミラノ大公だった当時の地位に復活することだと思うのだが、復権した姿が描かれるわけでもない。

これ、本当にシェイクスピアの作品なの?と疑いたくなるような作品。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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