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image2185.png公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:106分
監 督:ターセム・シン・ダンドワール
出 演:ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ、アーミー・ハマー、ネイサン・レイン、メア・ウィニンガム、マイケル・ラーナー、ロバート・エムズ、ショーン・ビーン、ジョーダン・プレンティス、マーク・ポヴィネッリ、ジョー・ノッフォ、ダニー・ウッドバーン、セバスチャン・サラセーノ、マーティン・クレバ、ロナルド・リー・クラーク、ボニー・ベントレー 他
ノミネート:【2012年/第85回アカデミー賞】衣装デザイン賞(石岡瑛子)
コピー:おとぎの国でバトルが始まる。

白雪姫は、幼少の頃に父親である国王を亡くしたが、それ以来継母の女王によって幽閉されていた。しかし、女王の浪費癖によって王国の財政はすぐに逼迫。女王は窮地を乗り切るために、裕福な男との再婚を何度も繰り返していた。白雪姫が18歳になってもその状況は続いており、またもや国庫は空に。そこで女王は裕福な隣国の王子を画策する。しかし、王子は女王ではなく白雪姫に一目惚れしてしまい、それを知った女王は彼女の殺害を命ずるのだった。何とか窮地を脱した白雪姫は森に逃げ込むが、そこで7人の小人の盗賊団と出会う。これまで幽閉されていたため国の様子を知らなかった白雪姫は、領民が困窮しているkとおを知り愕然とする。そこで、彼らの仲間に入れてもらった白雪姫は、小人たちから戦い方や生きる知恵を学び、王国の危機を救うため、女王に立ち向かうことを決意する…というストーリー。

ターセムと石岡瑛子のコンビは、『ザ・セル』(2000)、『落下の王国』(2006)、『インモータルズ -神々の戦い-』(2011)に続いて4作目。っていうか、その4作がターセムの全作品で、2000年以降に石岡瑛子が携わった映画もこの4作だけ。
ターセム作品は、その映像美ゆえに評価されているわけだが、その半分近くは石岡瑛子の力と言っても良い(観ればわかる)。もう合作…といっていいんじゃないのかね。
まあ、衣装デザインは見事ですわ。頭に白鳥が乗っかったドレスとか、目を惹く。森で小人たちと格闘するときに、スカートが汚れるんだけど、その汚れすら美しいグラデーションに見えるという(おそらく計算)。

ストーリー的には、ありきたりな、現代訳白雪姫なんだろうな…と、まったく期待していなかった。この手のコメディで字幕を追いながら観るのもいやだったんで、吹き替えで観たんだけど、吹き替えがちょっとオーバーというか、いかにも笑わせにかかっているみたいで、いまいちノりきれなかった。

冒頭を女王の一人称で始める意味がわからない。まあ、ジュリア・ロバーツの悪役演技が大事なのはよく判るし、状況説明なのもわかるのだが、彼女の語りではじめてしまうと、ずっと女王目線で展開するのかな…なんて思っちゃうでしょ。あれは、鏡の女王の語りでいいと思うんだけど。

ターセムの作品の一番の難点は、シナリオがグダグダというか、ところどころで足がもつれたみたいになるところ。明らかにここが変っていう指摘は難しいんだけど、場面場面のつなぎがなんかモタつく。いや、ストーリーに大波みたいな盛り上がりの連続性がないからそう感じるのかも。
キャラクターに深みが無いっていうのも、原因の一つかな。小人は愉快なキャラだよ。でも、深みはない。元々職業を持っていたのに、村人から迫害されてしまっという重い設定がある。そういう状況だった…という説明はあるが、それだけ。元教師の小人もいるんだから、村で教え子に遭遇して…とか、複雑な感情を表現する展開は、色々考えられるよね。

王子が白雪姫に一目惚れするのはわかる。でも、白雪姫が王子を好きになるのはなんでだろう。魔法とはいえ王子は女王側についていたわけで、それを超えてまで王子を愛するようなエピソードがあったろうか。ああ、そういう言動に、まじめで慈悲深い白雪姫は惚れたんだな…という場面がない。

…なんてマジメに考えていたら、閉じ込められた家から出るための寸劇で、どうでも良くなってきた。もう、アメリカ人(ターセムはインド系だけど)、笑いのレベル、低すぎ。これでも脚本家が3人ついていて、リライトを重ねてると思うんだけどねぇ。

でも、ありきたりの白雪姫ではなかった点は評価する。毒りんご⇒王子のキスという流れを捨てたことや、王が実は…なことなど、いいアイデアは随所に見られる。でも、鏡の女王の目的がモヤモヤしているのは、残念(やっぱり文句で終わってしまうか…)。
それでも、シャーリーズ・セロンの『スノーホワイト』よりは、5倍はマトモ(あっちは、観ていられなから)。

で、残念ながら石岡瑛子は亡くなってしまった。次の石岡瑛子なしのターセム作品はどうなるか。ちょっと意地が悪いが、お手並み拝見ですな。

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