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公開年:2009年
公開国:アメリカ
時 間:99分
監 督:サム・ライミ
出 演:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング、ローナ・レイヴァー、ディリープ・ラオ、デヴィッド・ペイマー、アドリアナ・バラーザ、チェルシー・ロス、レジー・リー、モリー・チーク、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ケヴィン・フォスター、アレクシス・クルス 他
ノミネート:【2010年/第19回MTVムービー・アワード】恐怖演技賞(アリソン・ローマン)
コピー:何故?どうしたら? 解けなければ、死。
銀行の融資窓口で勤務するクリスティン。ある日彼女は、不動産ローンの返済期日延長を必死に懇願する老婆の願いを拒絶する。その夜、仕事を終えたクリスティンは老婆の待ち伏せに遭い不気味な呪文をかけられしまう。その翌日から、次々と恐ろしい怪現象が彼女を襲うようになり…というストーリー。
『スパイダーマン』で成功して、あっちの世界にいってしまったサム・ライミがこっちの世界の戻ってきた(あっちこっちって、説明するまでもなく、あっち=メジャー、こっち=インディーズ・B級、である)。“おかえりなさいサム・ライミ”と、色々なところで書かれていたが、まさにそんな感じの内容。実のところ『死霊のはらわた』は遠い記憶の中にしかないんだけど、『死霊のはらわた』シリーズのスピンオフか?っていう指摘もあるので、これを機会にちょっと観てみる気になったかな。
旧来からの彼のファンに、あの頃のサム・ライミはいなくなっちゃったねえ…と散々言われ続けたのを、忸怩たる思いで聴いていたのだろう。本当のオレはここにいるぜぇ~~!。オープニングのユニバーサルのロゴも古いやつだったものね。あの頃のオレ参上って感じで大爆発である。老婆の痰まじりの唾液とか、よだれまみれの入れ歯とか、歯茎ではむはむされたりとか、口から虫とか、昨今のホラーでは逆にめずらしくなっちゃった生理的な嫌悪感が画面に盛りだくさん。
ストーリー的には、悪気があって断ったわけでもないのに、とんでもない呪いをかけられちゃうという理不尽さがよい。社会が発展したからといって、なんでも道理で解決できる世の中になるわけじゃなくって、かえって理不尽で納得できないことが散見されるものなのよ(おお、これも“疎外”)。そういう罪と罰の因果関係は明らかじゃないんだけど、厳然と存在する社会不安みたいなものってあるでしょ。そういう腑に落ちなさをベースにしてグイグイ引っ張り続ける感じがステキ。
逆恨みババアに、田舎娘を見下す恋人の母親とか、妙に都合がいい恋人等々、普通に考えれば変な要素が盛り沢山。それらが理不尽さに輪をかけている。猫あっさり(笑)とか、ミス・ポーク・クイーンとか、こういうコメディ要素も大事だよね。
ちなみに“スペル”っていうのは綴りのスペルじゃなくって、呪文とかまじないって意味だそうだ。こういうB級ホラーには、『死霊のはらわた』とか『遊星からの物体X』とか原題とはかけ離れながらも名邦題が多かったものが、せっかくサム・ライミが戻ってきたのだから邦題のセンスだって回帰すべき。しかし残念ながら邦題のセンスは回帰しなかった。そこはがんばれよな、配給会社。私なら“死霊の舌なめずり”とか“呪いのいきづかい”ってつけるかな(ダメか)。
#さすがに“私を地獄につれてって”って直訳にはできないものね。
最後の勘違いオチも、ほぼ全員が予測しただろうけど、そんなのどうでもいいっすわ。とにかく眠気はまったくおこらず。これがA級パワーでつくったB級映画である。軽くお薦め。
#とかなんとか言っておきながら、私のサム・ライミでお気に入りの作品は『ギフト』だったりするという矛盾。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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