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公開年:1997年
公開国:アメリカ
時 間:145分
監 督:マーティン・スコセッシ
出 演:レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコ、ポール・ソルヴィノ、クリストファー・セロン、ジュリー・ガーフィールド、サミュエル・L・ジャクソン、フランク・シヴェロ、マイク・スター、フランク・ヴィンセント、ジーナ・マストロジアコモ、ケヴィン・コリガン、マイケル・インペリオリ、フランク・ペレグリノ、トニー・シリコ、イレーナ・ダグラス、ヴィンセント・パストーレ、ヴィンセント・ギャロ、トビン・ベル、トニー・リップ 他
受 賞:【1990年/第63回アカデミー賞】助演男優賞(ジョー・ペシ)
【1990年/第47回ヴェネチア国際映画祭】監督賞(マーティン・スコセッシ)
【1990年/第25回全米批評家協会賞】作品賞、監督賞(マーティン・スコセッシ)
【1990年/第56回NY批評家協会賞】作品賞、男優賞(ロバート・デ・ニーロ)、監督賞(マーティン・スコセッシ)
【1990年/第16回LA批評家協会賞】作品賞、助演男優賞(ジョー・ペシ)、助演女優賞(ロレイン・ブラッコ)、監督賞(マーティン・スコセッシ)、撮影賞(ミヒャエル・バルハウス)
【1990年/第44回英国アカデミー賞】作品賞、監督賞(マーティン・スコセッシ)、脚色賞(マーティン・スコセッシ、ニコラス・ピレッジ)、衣装デザイン賞、編集賞
【2000年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品
幼いころからマフィアの世界に憧れるヘンリーは、12歳の時からブルックリンを牛耳る“ポーリー”のもとで使い走りをはじめ、ついには、ジミーやチンピラのトミーらと共に、本物のマフィアとして物品の横流しや強盗などの手荒い仕事に手を染め、若くして大金を動かすようになる。一方、私生活では裏家業であることを隠してカレンと結婚し、子供をもうける。薄々感づき始めたカレンも、その豪奢な生活から離れることはできず、マフィアであることを許容し始める。その後、刑務所暮らしなどの浮き沈みを経験しても、“グッドフェローズ”達の硬い結束で乗り切ってきたが、史上空前の600万ドル強奪計画が彼らを狂わせて行く…というストーリー。
実話ベースのギャング映画は数あれど、今まで観たギャング映画の中で最もリアリティを感じさせてくれた作品。暴力シーンの描写や、犯罪の様子はもとより、若いころのいかにもギャングらしい様子が、時が現在に近づくにつれ矮小になっていくのがおもしろい。マフィアの男目線だけでなく、奥さん側の目線があるのも効果的な演出。女のほうが生活に密着していて打算的なせいか、矮小化による痛々しさは男連中よりも上に見える。
最後の尻すぼみ感は、ギャングの末路をうまく表現した演出と好意的に受け止めたい。長い年月に渡るギャング・サーガを綺麗にまとめたと思う。
移民や宗教的な観点が描かれるのも、スコセッシならでは。ユダヤ、カトリックの文化的な違いや、純血イタリア人じゃないとイタリアンマフィアの幹部にはなれないなんて、なるほどね~と。
デ・ニーロのギャングっぷりも見事だったが、レイ・リオッタは役柄の立場をその表情でうまく演じきっているし、なんといってもジョー・ペシのクレイジーっぷりが光っている(本当にヤバそうな奴に見える)。わたしは『ゴッド・ファーザー』よりも好みである。未見の人には強くお薦め。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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