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公開年:2008年
公開国:日本
時 間:128分
監 督:中田秀夫
出 演:松山ケンイチ、工藤夕貴、福田麻由子、南原清隆、平泉成、福田響志、正名僕蔵、金井勇太、佐藤めぐみ、石橋蓮司、藤村俊二、鶴見辰吾、高嶋政伸 他
コピー:もう、誰も失いたくない──L、最期の23日間。
夜神月との最終決戦にて、自分の命とワタリの死という代償を負って終止符を打ったLは、残りの時間を世界中の難事件を解決することに費やしていた。その頃、謎の病原菌に襲われたタイの村が焼き尽くされ消滅。そして、その村の唯一の生き残りの少年が、ワタリ宛ての贈り物としてLの元にやってくる。その病原菌には、“人類削減計画”を掲げる環境保護団体ブルーシップが関わっているとみて、捜査を開始するLだったが…というストーリー。
観た。というか観てしまった…という表現が正しいか。まあ、見る前から判っていたがどうでもいい作品である。
原作者がこれでもかまわないっていうんなら別にいいんじゃなかろうか。『デス・ノート』が大好きでイメージが壊れたと感じて許せない人は、ユメだったと忘却すればいいだけの話だし。スピンオフっていえば格好がいいかもしれないけど、悪く言えば『デス・ノート』と松ケン人気に乗っかっただけの低予算作品。つまらないデキになったとしても、まあしょうがないよね…ってな具合で、始めっからハードルが下がりまくっているのだから、作り手も言い訳しやすいし、観る側も自分を納得させやすい。スタッフも案外自由気ままでできて楽しかったんじゃなかろうか。過剰に期待する人もいないだろうし、そういう意味では害のない映画なのかも。
で、思いっきりハードルが下がっていたせいなのか、意外にもそれなりに仕上がっているように感じる。くだらない脚本だと評する人がいるけれど、私はそこまでヒドいとは思わない。別にグイグイと話に引き込まれてしまうような良作というわけではないけれど、それなりにウマい仕事をしたな…と感じる。上から目線で失礼なことを承知で言うが、この脚本家はそこそこ賢く、広くて穴のない知識をお持ちのようだ。アリものってことに加えて、色々条件がついてる場合に、ものすごく力を発揮する脚本家なのかもしれない。オリジナルなクリエイティブさには欠けるのかもしれないが、ビジネス脚本家としては、かなり能力が高いのではないかと。
とはいえ、南原清隆はあくまで南原清隆だし、福田麻由子は芯のある女の子を意図してのキャスティングなのかもしれないが表情の端々が気色悪いし、工藤夕貴はパっとしないし(決して役のせいではなく、B級だと割り切って針を振り切る術を知らないんだろう)。プロデュース面での難点を挙げればキリがない。製作者がズラッとクレジットされている、ありがちなバカプロデュースである。
それでも、“しょ~もないなぁ”と思わせつつ最後までそれなりに魅せる中田監督は、いいビジネス監督なんだと思う。ビジネス監督にビジネス脚本家。ビジネスとしてそれなりに成功させたのだから、ワーナーも資本とかした意味があったというもの。一般企業の事業部のように、定められた予算を達成することに執心したサラリーマン的作品であり、優秀なサラリーマンではあるが優秀な芸術家かどうかは別という、まあ今の時代には必要な人たちなのかも…と思わせる作品である。よって、あえてお薦めすることもないが、観ると危険だと警報を発令するようこともない…そういうレベルである(さすがに“拾い物”とまではいえない)。
#サスペンス…とか、カテゴライズすること自体、無意味に思える。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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