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image0347.png公開年:2005年 
公開国:アメリカ
時 間:120分
監 督:ライアン・ジョンソン
出 演:ジョセフ・ゴードン=レビット、ノラ・ゼヘットナー、ルーカス・ハース、ノア・フレイス、マット・オリアリー、エミリー・デ・レイヴィン、リチャード・ラウンドトゥリー、ミーガン・グッド、ブライアン・ホワイト、ノア・セガン 他
受 賞:【2006年/第59回カンヌ【2005年/サンダンス映画祭】審査員特別賞



南カリフォルニアの高校生ブレンダンは、排水溝に横たわる元彼女エミリーの死体を発見。その2日前、2ヵ月前に別れたエミリーから助けを求める電話を受けたが、彼女は“ブリック”“ピン”といった謎の言葉を残しただけで要領を得なかった。ブレンダンは唯一の友人ブレインの協力を得て、エミリーの捜索に乗り出したのだが…というストーリー。

まあ、サンダンスで評価される作品らしいといえばらしいのだが、あくまで将来性を感じさせなくはないというだけであって、本作自体のデキがいいわけではない(とワタシは思う)。

思わせぶりな演出がつづくのだが、根本のストーリーはあまりにも単純だし、その思わせぶりも特段理由があってそうしているわけではない。アクションシーンには、“お!?”と思わせるところも無くはないのだが、最終的にはそれっぽく外面を整えるのに助力しているだけ。奇を衒ってみただけ。この製作姿勢は、まったく評価できない。
色々、どう面白くなるのかと期待はしたのだが、結局はチンピラ高校生たちのチッポケな犯罪ストーリー以上のなにものでないし、本来クローズアップすべきである愛する者のための謎解きも不完全燃焼。“消された暗号”なんって邦題がつけられているが、ピントはずれもいいところ。なんといっても、根本的に愛のために行動しているように見えないのが致命的。

ほどなく観た人の脳裏から消えてなくなるであろう駄作である。残念だが、このままでは、この監督は世で評価される日はこない。おそらくこの受賞自体が彼のためになっていない(サンダンスは、若い監督を奨励するつもりで、かえって芽を潰してしまったんだろう)。時間の無駄なのでお薦めしない。吹替え音声もないのだが、加えて字幕のデキも悪い。

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image1463.png公開年:2007年 
公開国:アメリカ
時 間:120分  
監 督:ブルース・A・エヴァンス
出 演:ケヴィン・コスナー、デミ・ムーア、デイン・クック、ウィリアム・ハート、マージ・ヘルゲンバーガー、ダニエル・パナベイカー、レイコ・エイルスワース、ルーベン・サンチャゴ=ハドソン、アイシャ・ハインズ、リンゼイ・クローズ、ジェイソン・ルイス、マット・シュル 他
コピー:富も名声も手にいれた男
彼が殺人鬼であることは、誰も知らない

ある日、若いカップルの全裸死体が発見され、女性刑事アトウッドは、しばらく鳴りを潜めていた“指紋の殺人鬼”と呼ばれる連続殺人犯が再び動き出したことを知る。実は、その殺人鬼の正体は、地元の名士である実業家ブルックス。表の顔は家族思いの好人物、裏では衝動を抑えられず残忍な殺しを繰り返していた。しかし、カップル殺害の様子が一人の男に隠し撮りされており、これまで順調だった彼の二重生活に綻びが生じて…というストーリー。

シリアル・キラー物は好きな題材。今も日々、米ドラ『クリミナル・マインド』鑑賞中である。しかし、どうも本作は、私が好きなシリアル・キラー物の条件にはあてはまっていないというか…。

よく狙撃犯なんかの発言で、頭の中で別の誰かが…とかいうのがあるけれど、本作に登場する、主人公にしか見えていないアノ男はどういうモノなのだろう。人格が入れ替わるわけではないのだから、二重人格ではないだろう。内なる衝動を比喩的に人格化したわけでもなさそう。実際に主人公には見えているとすると、こんな状態になるシリアルキラーの症例は存在するのだろうか?私は知らない(私がそういう症例を知らないだけかもしれないので、無碍に批判するのもどうかとは思いつつも、『クリミナル・マインド』のように考証をしっかりしようという意思の強い作品を観ているせいか、本作はウソくさく見えて仕方が無い)。実際のシリアル・キラーたちを賞賛する気はもちろん無いので誤解しないでほしいが、連続殺人についてのこれまでの研究・調査・捜査してきた人がバカにされているような気になってしまったのだが、考えすぎか?

それに、主人公ともう一人の自分の人格に、さほど差が見られないのもピンとこない。はじめは、もう一人の方が犯罪傾向が強く、主人公はそういう衝動がほぼ無いのかと思っていたら、主人公だって実際は殺人中毒で、犯行に及んでしまえば違いはない。何でこの二つの人格が会話するのか、それにどういう演出的意味があるのか、私にはさっぱりわからない。後始末のときに主人公が苦悩するのを、もう一人が見ているところなんか、それが何だというのやら。なんとなく連続殺人鬼モノをつくりたくなって、雰囲気で作っているのではないかと、疑いたくすらなる。

以下、ネタバレ注意。

デミ・ムーア演じる女刑事と盗撮男との件を解決する流れの他に、血を受け継いでしまった娘に対して、シリアルキラーが苦悩するという、今まであるようでなかった要素を加えた点については、なかなかの慧眼といえる。しかし、その二本の線は、特に絡まりあうこともなく、ただ併走してだけに私には見える。娘のために主義に合わない犯行を犯していくのなんか、充分に絡んでいるじゃないか、、、という意見もあるだろうが、それは単に、表の顔を保持するための方便であって、娘への苦悩から発露した行動ではなかろう。もうすこし、ストーリーを練り上げれば(別の脚本家に協力を仰ぐとかすれば)、なかなかの作品になった可能性はあると思うのだが、ケヴィン・コスナーが製作に加わっているような状態だし、仲間うちで都合のいいようにやってた結果なのかもしれない。
とにかく、あのもう一人の自分みたいな演出は不要。それ無しで、その分、ストーリーを練り上げるほうにパワーを向けるべきだったろう。映画的に、この演出から何もいいことは生まれておらず、無駄なギミックだと思う。

『スタンド・バイ・ミー』の監督・脚本コンビなのだが、イマイチ、ピリっとしない。映像面も気に喰わない部分が多い。画質もカット割もイマイチ映画っぽくなく、なにやらTVのスペシャルドラマを見せられているような感じで安っぽい。おまけに。最後なんて夢オチではないか(まあ、あれが夢でなくて事実だとしても、つまらないのだけど)。こういういろいろな悪い要素が集合して、どうも観終わった後に、ムカつくような感情が胸に残る。お薦めしない。
 

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image0890.png公開年:1999年 
公開国:アメリカ
時 間:101分  
監 督:ブライアン・ヘルゲランド
出 演:メル・ギブソン、グレッグ・ヘンリー、マリア・ベロ、デヴィッド・ペイマー、ビル・デューク 他
コピー:職業:泥棒、相棒:なし。自分の稼ぎと女には、かなりしつこい性格です。




泥棒稼業を営むポーターは相棒のヴァルと組んでチャイニーズ・マフィアの裏金14万ドルを強奪。だがヴァルと女房の裏切りで、分け前の7万ドルを奪われた上に瀕死の重傷を負わされる。傷の癒えたポーターは7万ドルを奪い返すために、ヴァルの行方を追う…というストーリー。

なにげに深夜にTVを点けたらやってました。ラッキー。

本作は公開時に、出張先の映画館で観た(新宿だったかな。その映画館は今は閉館したと思う)。『ファイト・クラブ』と一緒で、本作も何年かに一度、かならず観なおす映画の一本だ。かなりツボにはまったのを覚えている。
私は、タランティーノの作品の中だと『ジャッキー・ブラウン』が好きなんだけど、なんとなく、私の好みがわかるでしょ。

加えて、メル・ギブソンが演じる、キレたキャラがとても好き。『リーサル・ウェポン』『身代金』『陰謀のセオリー』とか(今、彼は実生活でもキレぎみだけど)。だから、本作のようなのは大好物なのだ。というか、私にとっては完璧に近い映画かも。
こういう、高尚じゃなくっても、行動も考えも一環して、なにがあっても進み続けるキャラはよい。キレてるように見えるけど、本人はさほどキレてる感覚はないのよね。そういうのにあこがれているのかもしれない。

ストーリー展開もグダグダともったいぶったところが無く、とにかくスマート。悪徳警官の顛末も、電話の起爆装置の使い方も、すっきりと適度な処理。

受賞歴どころかノミネートもされていないけど、知ったことか。もう好みの問題なので、冷静な批評はできない。みんな観て。自分が映画を作るなら、こういうのを作りたい。

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プロフィール
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クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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