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公開国:日本
時 間:125分
監 督:沖田修一
出 演:堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補、西田尚美、古舘寛治、小浜正寛、黒田大輔、小野花梨、小出早織、宇梶剛士、嶋田久作 他
コピー:おいしいごはん、できました。
氷点下54℃、家族が待つ日本までの距離14,000km 究極の単身赴任。
海上保安庁の料理担当だった西村淳は、南極大陸の標高3810メートルの位置にあるドームふじ基地に派遣される。西村の任務は越冬する隊員8名分の植樹を用意すること。平均気温マイナス57℃という過酷な環境で水の確保も困難な中、隊員たちを飽きさせないようにメニューを工夫し、隊員たちの胃袋を満たしていく。しかし、日本に残してきた妻と娘、生まれたばかりの息子のことが気に掛かりで仕方がない。他の隊員も、想像を絶する過酷な環境で疲労とフラストレーションがピークに達し…というストーリー。
タイトルは“料理人”だし、コピーは“おいしいごはん、できました。”なんだから、観てるだけでおなかがすくくらいのうまそうな料理がでてくるのかと思いきや、それほどでもない。ちょっとコピーの煽り方が間違ってる気がするな。
小汚い眼鏡ひげもじゃのキャラがかぶってて、わかりにくい…とか、生瀬勝久・きたろう・豊原功補など、どの作品にでもても変わり映えのしない演技の人たちばかりで面白みのないキャスティングだ…とか、色々イマイチで期待値は下がりまくりだった。
はじめは、なかなかほのぼのしてて楽しそうな生活じゃん…って思っていたのだが、なかなかどうして、物理的にも精神的にも厳しい状況になっていく。さらに追い詰められて散々苦労を重ねるような展開なのかなぁ~って思ったけど、そこまでにはならない。もちろんサスペンスにもホラーにもならない。南極観測隊の映画っていったら『遊星からの物体X』。だけど、日本ときたら食べ物ネタだぜ…という外国人の囁きが聞こえてきそう。
でも、このゆるいさじ加減が、なんともいい感じなんだ。
南極での生活の様子と、観測員になるまでの過程を交互に映していくのだが、まあ、時系列に話しを進めたら、変に盛り上がりを期待しちゃうからね。これでよかったと思う。
延々と小さな緊張と笑いを小刻みに続けるのみなのだが、観ている側も独特の閉塞感に包まれ、シチュエーションコメディーのような、妙な味に支配されていく。だんだん、この映画、どうやってオチをつけるつもりなのか…と不安になってくるのだが、もちろん最後まで“山なし”“オチなし”を貫き通す。だけど、面白かったー。
同じ料理がテーマの『タンポポ』のような、圧力というか主張の押し付けみたいなものが一切無いのも、心地よかったりする。
受賞歴は皆無だけど、こういうのもアリでしょ。こんなに淡々と、“山なし”“オチなし”作品を、心を折らずにまとめあげるなんて、この監督、なかなか才能があると思うよ。
まあ、オチなしといいつつ、帰国の時の嬉しさと安堵とそれぞれの微妙な感情の入り混じった隊員たちの演技は、なかなか良かったと思うけど。
さすがに1800円出せといわれたら怒るかもしれないけど、レンタル料金100円200円くらいだったら全然満足できるレベル。
#海上保安庁の料理担当とか、就職するとき選択肢に浮かんでなかったなぁ…。気付いてたらチャレンジしてたかもしれない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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