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imageX0073.Png公開年:1963年
公開国:日本
時 間:92分
監 督:杉江敏男
出 演:森繁久彌、久慈あさみ、中真千子、江原達怡、小林桂樹、英百合子、加東大介、東郷晴子、三木のり平、淡路恵子、池内淳子、藤山陽子、雪村いづみ、フランキー堺、ジョージ・ルイカー、河津清三郎、塩沢とき、峯丘ひろみ、小沢憬子、中野トシ子、大友伸 他



アメリカへの視察を終えて戻った太陽ペイントの堂本社長は、すっかりアメリカかぶれになってしまい、人前で妻にキスをしたり、会社でのレディファースト励行、役職で呼び合うことの禁止、社費で飲み歩くことの禁止などを幹部に指示する。あまりの変わりように秘書課長の木村や山中営業部長もあきれてしまう。そんな頃、木村に縁談が持ち上がり、山中部長の紹介で九州在住のタミエと見合いすることに。木村は大ノリ気で、結婚に至った場合の媒酌人を堂本にお願いすると、見合い結婚など日本の古い因習だと一蹴され、大いに悩んでしまう。その後、自社塗料を使用した若戸大橋の開通式に招待された堂本社長に帯同して、山中・木村も九州を訪れ…というストーリー。

『拝啓天皇陛下様』とか『豚と軍艦』とか、古い日本のコメディよりの作品もなかなかいいもんだな…ということで、本作を鑑賞。森繁久彌の直球コメディ作品って実は観たことが無かったんだよね。
“社長漫遊記”って言葉自体が耳に残っていたんだけど、これが一作目ってわけじゃなくて、本作は社長シリーズの21作目だそうだ。うん、この一作で何かを作り上げようとか、伝えようとか、そういう意気込みは一切なし。まあ、役者の演技は、森繁ら男性陣も女性陣も肩肘張っていなくて安心して観ていられるんだけど、ストーリー展開の配分とかが慣れに慣れきっていて、練られた感が一切ない。行き当たりばったりシナリオで、役者とスタッフの慰安旅行的な意味合いで製作されてるんじゃなかろうかと思うくらい(実際そうなのかも)。

構成が特に変。九州にいく前と後の配分バランスがおかしい。フランキー堺演じるのキャラクターとしての扱いが中途半端。木村の見合いの件が転がすだけ転がしといて投げっぱなし。正妻が九州までやってきてその後に展開があるのかと思いきやばっさりと終わっちゃう。フリに一切のオチが無く、まるであの宴会芸がメインのよう。

この緩い作風を良いと思うか否かがすべて。20作以上も続くってことは、「まってました」といわんばかりのお約束、いい意味でのマンネリが当時の人の心を捉えたんだろう。残念ながらこのシリーズは初見なので、そのいい意味でのマンネリってのが、何なのかは良く判らなかったけど。

リアルタイムで愉しんだ人が懐かしむならまだしも、改めて再発掘するような作品じゃない。多分、このシリーズはもう観ないと思う。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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