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image1185.png公開年:2008年
公開国:日本
時 間:120分
監 督:クァク・ジェヨン
出 演:綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、田口浩正、遠藤憲一、小日向文世、竹中直人、吉行和子、吉高由里子、斉藤歩 他
コピー:ねぇ、ジロー。あなたと過ごした大切な一日。私は、何度生まれ変わってもあなたに恋をするよ。



誕生日を祝ってくれる友人もいない大学生のジローは、自分への二十歳の誕生日プレゼントを買うためにデパートを訪れると、ボディスーツのような不思議な風体の美女を見かける。彼女は、売り物の服や靴を着たまま店外に出ていく。その後、ジローが一人で食事をしているところに、何故かその美女が押しかけてきて、自分も誕生日だという彼女と一緒に食事をする。不思議な言動を繰り返しジローを振り回す彼女だったが、刺激的な楽しい誕生日を一緒に過ごすことで、ジローは彼女に惹かれていくのだった。しかし、彼女は突然ジローの目の前から消えてしまう。その1年後の誕生日に、あの時の彼女が現れる。再びレストランで一緒に食事をしていると、一人の客が突然銃を乱射。ジローは撃たれそうになるが彼女に助けられる。ジローが彼女の怪力に驚いていると、彼女は彼に事実を告げるのだった。彼女は、未来のジローが自分を救うために送り込んだサイボーグだったのだ…。

どうでもいいが、“サイボーグ”の定義くらい押さえておくべきではないかな。ロボットでしょ、本作のコレは。タイトルのおさまりとかを考えてのことだとは思うけど、“機械の心”が一つのポイントになっているのだから、これはイカン。サイボーグは普通に心を持っているのだから、そぐわない。いやサイボーグってのは、そのロボットのことじゃなくて、後の奴の…っていい訳しそうだけど、あれは生身だから。

クァク・ジェヨンというのは、『猟奇的な彼女』とかの監督。要するに、粗暴なロボット彼女に振り回される…という“彼女シリーズ”のひとつということなんだろう。まあ、その部分については、綾瀬はるかの魅力のおかげだけでなんとか成立している(彼女が出演する映画の中で、一番、美しく描かれているのは間違いない)。
しかし、内容は完全にタイムリープ物で、どっぷりとSF。タイムリープ物として優秀な『LOOPER/ルーパー』を観た後なので、どうしても、本作の稚拙さが目立つ。

(以下、ネタバレ)

過去を修正して大怪我をするはずの自分を救ってしまったが、時間はそれを元に戻そうとするので、きっとこれから大怪我するような事件に遭遇する!っていうのは、結構秀逸なギミック。だけど、これ『ファイナル・デスティネーション』のパクり。

一回めに登場した彼女が、次年に登場した彼女と同一と思わせておいて、実は…という仕掛けは悪くないのだが、彼女に似ている女性が登場しスクラップを入手した後、なぜかその記憶を取り込むという暴挙に走る。記憶を覗くだけならまだしも、記憶を取り込んでしまえば、元の人間としてのアイデンティティは崩壊してしまうだろう。自分が経験していない記憶に振り回されるという気味の悪い所業。そして、そんな気持ちの悪い生物と、主人公が結ばれました、めでたしめでたし…って、今、眼前で破壊された彼女を嘆いているのに、似ている人間が登場したからって、素直に受け入れられるかね。“見た目”だけよけりゃそれでいいのかよ…、なにか韓国人の醜さを見せられたようだ。そんな行為に、あこがれやシンパシーを感じられるわけものなく、深く考えれば考えるほど吐き気がしてくる。

で、この一連の終盤のくだりは『アンドリューNDR114』のようなテイストでまとめられている。『アンドリューNDR114』では、技術進歩が進むだけ進んでしまって、生体部品によってロボットと人間の区別がつかなくなる。本作は、ロボットそっくりな人間が、ロボットの記憶を人間に取り込んでしまって…という展開。エピローグとしての語り口が良く似ている。
この脚本、ちょっとパクり…というか、他の映画のギミックとかテイストをそのまま使いすぎだよね。

どうせアイドル映画だろ…と、期待していなかったが、そこまでヒドくはなかったかな…というレベル。
#作中で、綾瀬はるかのアゴが成長しているような気がするのは気のせいか?…

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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