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image2180.png公開年:2010年
公開国:フランス
時 間:84分
監 督:ミッシェル・オスロ
出 演:坂本真綾、逢笠恵祐、金尾哲夫、西島秀俊 他






夜の古い映画館で、好奇心旺盛な少年と少女、初老の映写技師が紡ぐ5つお話。
【狼男】中世ヨーロッパ。姉妹が一人の騎士を愛するが、騎士は姉を選び結婚することに。しかし、騎士は満月の下で苦しみだす。そして「自分は狼男だ」と告白する。それを聞いた姉は、夫婦の間に隠し事は無用だと、騎士を狼男に変身させる。すると突然、狼に襲われたと姉が騒ぎだしたため騎士は森へ逃走。さらに、姉は狼の討伐隊を森に送りこむ。狼がかわいそうだと思った妹は、一人で森に入ると、そこの狼が現れ…。
【ティ・ジャンと瓜ふたつ姫】カリブ海の島。ある青年が、たまたま死者の国に迷い込んでしまう。死者の国には美しい“瓜ふたつ姫”がいると聞き、見てみたいと考える。しかし、そのためには、巨大な蜂、マングース、イグアナという怪物たちをやりすごさなければいけないという。死者の国で出会った老人が教えてくれた手段は、いずれも怪物たちを傷つけるもので、かわいそうに思った青年は別の手段を考えて、それらを突破していく…。
【黄金の都と選ばれし者】古代アステカの黄金の都。黄金にあふれた豊かな国を訪れた一人の少年。しかし国中が人々が暗い顔をしていることに気付く。理由を尋ねると、年に4回、美しい娘が都を護る怪物の生贄になるとのこと。そんなことはおかしいと、少年は生贄をささげるとの時、怪物に対峙するのだったが…。
【タムタム少年】アフリカ。太鼓が好きだが、村中の人々から役立たず扱いされ、太鼓を叩くことがゆるされない少年がいた。そこで、村はずれにいる太鼓の達人に師事。技を極めた少年は、叩くと聞いた人々が踊りだす魔法の太鼓をもらい、村に帰還する。すると、村は他の部族の高原を受ける。少年は太鼓を使って、攻めてきた戦士を躍らせて撃退するのだったが…
【嘘をつかなかった若者】チベット。言葉を話す王の愛馬を預かっている若者がいた。その若者は“決して嘘を就つかない”と噂される人柄で、王から絶大な信頼を得ていた。隣国の王がその噂を聞き、とある賭けを申し出る。私は若者に嘘をつかせてみせる。お互いの領地の半分を賭けよう…と。若者を信頼している王は、隣国の王の申し出を受ける。すると、隣国の王の娘は、身分を偽って若者に接近し、自分に恋するようにしむけ…。
【鹿になった娘と建築家の息子】中世ヨーロッパ。とある娘は建築家の息子と恋におちていたが、暴虐な魔術師に目を付けられ、無理やり結婚させられる。諦めきれない建築家の息子は、結婚指揮の途中に、娘を奪い去る。父が建物に施した仕掛けで一旦は逃げるものの、結局魔術師に魔法をかけられて、娘は鹿に変えられてしまう。建築家の息子は、その魔法を解こうと、妖精に助けを求めるが…。

『夜のとばりの物語-醒めない夢-』を誤って先に観てしまったため、すぐにでも本DVDをレンタルしたかったのだが、行き着けのレンタル屋に2枚あるのだが、ず~~~~っと借りられっぱなし。この作品、そんなに人気があるのか…??。

さすがに先にチョイスされてDVD化された6本だけあって、『-醒めない夢-』のお話たちよりキレのある話が多く、正直おもしろかった。毎回、アジアを題材にしたエピソードがあるのだが、今回はチベットのお話がそれ。ただ、全然チベットな雰囲気じゃなかったのが残念。

ただ、シュールな終わり方をするお話が多かったと思う。『狼男』は「狼でも私は愛します!(キリッ)」みたいな台詞で、スパッとおしまい。周りの人は「………」みたいな感じ。姉はとっちめられるわけでもなく。
『瓜ふたつ姫』も、「久々に恋人に会いたくなったなー、じゃねー」で、周りはポカーンみたいな。なんなんでしょね、このノリ。勧善懲悪的な話に簡単にできるのに、今回は避けているような気がする。効果のほどは微妙だけど。

ただ、あまりにもクレイジーなお話が一つあって、これだけは納得がいかないい。それは『嘘をつかなかった若者』。隣国の王の娘が領地を乗っ取るために、純朴な男を色香でだまくらかすの。自分にメロメロになったな…と思ったら、「うう、苦しい…」とか演技しはじめて、「しゃべるウマの心臓を食べれば治る」とか言うわけ。悩んだ若者はウマに相談。ウマは若者のために自殺する。若者は親友の死にショックを受けつつもウマの心臓を料理して娘のところに持っていったら、娘はいないわけ。王から預かっていた馬が死んでしまったけど、若者は王に正直に言えるか?って展開に。結局、若者は正直に顛末を話す。そのせいで、王は隣国の王との賭けに勝って領地の半分を入手。さらに、あの娘が登場しまあ正直ね…と、結ばれる。ふぁっつ?!?!自分をだまくらかして、ウマを死に追いやった娘の顔をみたら、その場で殴りかかるだろ。なに、普通に結ばれとんねん。
おまけに、しゃべるウマは死んだけど、歌う馬との間に子供ができてるのよ…とか抜かしやがる。だからなんだ。関係ねーだろ。死ねや!(これが普通の感覚でしょ)。もう、気違い&気違いですわ。
自殺する直前に、歌う馬と子作りに励んでいるウマを想像すると、それはそれでシュール。

ちょっとドンデモな領域に足を踏み込んでいる気はするけど、文句も含めて面白かったので、軽くお薦め。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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