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公開国:アメリカ
時 間:113分
監 督:エイドリアン・ライン
出 演:ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ、ダニー・アイエロ、マット・クレイヴン、マコーレー・カルキン、プルイット・テイラー・ヴィンス、ジェイソン・アレクサンダー、パトリシア・カレンバー、エリック・ラ・サール、ヴィング・レイムス 他
受 賞:【1991年/第19回アボリアッツ・ファンタスティック映画祭】観客賞、おもしろファンタスティック賞
コピー:人は、一日に一歩ずつ “ジェイコブの階段”を登っている。
ニューヨークの郵便局員であるジェイコブは、ベトナム戦争の元帰還兵。ある日、地下鉄の車内で、ベトナムで何者かに刺される夢を見る。それ以降、日常的に奇妙な幻覚に襲われ、夢と現実の境界があいまいになっていき、見慣れた風景に違和感すら感じるようになってきた。同棲相手のジェジーは、そんなジェイコブの症状を意に介さなかったが、不安になった彼はかかりつけの医師に相談にしようと病院に赴く。しかし、医師は既に死亡しており、ジェイコブのカルテすら病院には無いと告げられる。その後、謎の人物に車でひき殺されそうになったり、手相占いで既に死んでいる手相だといわれたり不穏なことが続き、さらに悪夢や幻聴の頻度が増していく。そんな中、ベトナム時代の戦友ポールから会いたいとの知らせが入る。そしてポールも自分と同じように幻覚に悩まされていることを知り…というストーリー。
まあ、タイトルの“ラダー”ってなんやねん…っていう引っかかりを頭の片隅に作りつつ、話が展開する。シナリオの小技だね。ただのノイローゼ帰還兵の心理描写と見せておいて、実は…という展開は、悪くない。いまでこそ、この手の作品が多いので、多くの人が理解できる土壌ができていると思うが、当時は困惑した観客が多かったと思う。
虚々実々の内容にティム・ロビンスの演技が内容にハマりすぎだったり、改めて観返すと、非常に良い出来映え。ちょっと世に出るのが3年早すぎたのかもしれない…と思う作品。
(以下、ネタバレ)
整体師の存在は何を表しているのか…も、一つのポイント。全編にわたってジェイコブを救う存在。あの世界で唯一異質な存在。まあ、天使だよね。謎解きに一つのアクセントで、程よい難解加減。
しかし、最後に「ベトナム戦争における○○の使用をアメリカ政府は認めていない」みたいなテロップが入るんだけど。これが蛇足。というか、このせいで名作から滑り落ちていると思う。政治的な話がよろしくないといいたいわけではなく、せっかく虚実入り混じった世界をうまく描き、それこそ『シックス・センス』並みのオチで終わることができたのに。薬云々なんか、どうでもいい。悲しい、切ない…となった観客の気持ちを、政府への怒りに誘導しようという意図に思えて不快になった。
これを単なる“夢オチ”という人がいるのだが、それは不当な評価。死ぬ間際、一瞬の走馬灯。ただ、その走馬灯は現実の過去を思い出すだけのものではなかった…ということ。だが、そういう指摘に至る人が出てくる理由の一つも、このテロップのせいだと思う。雰囲気を壊している。
まあ、この最後を除いて非常に良い出来だと思う。ビデオレンタルの時代に観て依頼だけど、以前よりも面白く感じた。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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