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公開年:2004年
公開国:アメリカ
時 間:110分
監 督:ルーク・グリーンフィールド
出 演:エリシャ・カスバート、エミール・ハーシュ、ティモシー・オリファント、ジェームズ・レマー、クリス・マークエット、ポール・ダノ、ティモシー・ボトムズ、オリヴィア・ワイルド 他
ノミネート:【2005年/第14回MTVムービー・アワード】キス・シーン賞(エミール・ハーシュ、エリシャ・カスバート)、ブレイクスルー演技賞[女優](エリシャ・カスバート)


ガり勉男子高校生マシューは勉強以外はまったくパっとしないが、彼の夢はアメリカ大統領。生徒会長の彼は、カンボジアにいるサムヤンという男子をアメリカ留学させるために、費用2万5千ドルの寄付を募るなど、奉仕活動にも熱心。すでにジョージタウン大学に合格しており、今は、奨学生選考のスピーチ作りに注力していた。しかし、こんな地味な学生生活のまま卒業してしまっていいのか悩んでいた。そんなある日、隣家に美しい女の子ダニエルが引っ越してきて、マシューは一目惚れ。彼女は屈託の無い明るさと奔放さでダニエルに接してくるので、マシューへの思いはどんどんヒートアップしていく。しばらくして、マシューの親友が入手したアダルトビデオを観せられ、それにダニエルが出演しているのを発見。彼女は人気ポルノ女優“アテナ”であることを知る。悶々とするマシューは、親友の後押しでダニエルをモーテルに誘うことを決意。しかし、普通の友人として自分を見てくれていたマシューが豹変したことに傷ついたダニエルは、彼を拒絶しそのまま距離を置くことになってしまう。心を入れ替えて、もう一度友達としてやり直そうと彼女の家を訪れたマシューだったが、そこにAVプロデューサーでかつてダニエルと恋人関係にあったケリーという男が現れ…というストーリー。

パッケージ画像を見ると、直球のエロ話のように思えるだろうが、これがそうではない。若いころ楽しんでおけばよかったなぁ…と、おっさんが鬱になること必至の作品なのだが、“楽しむ”とはエロの方向だとは限らない。
確かに前半は、好きになった女性がポルノ女優ですったもんだ…という青春コメディちっくな展開。後半もそのままだったら、かなりつまらなかっただろうが、エロ青春モノのテイストは完全に崩れる。立派なグローイングアップムービーであり、一発逆転のスリル溢れる“してやったり”作品に変貌する。

たいして長い話じゃないのに、エピソードの盛りだくさんな感じがハンパない。特に、終盤のケリーとマシューの攻防と、それに絡んで“ポルノ王”ヒューゴをどうやって使うのかという展開が秀逸だと思う。ケリーとヒューゴの因縁設定もうまく活用できているし、奨学金の選考会の失敗や、サムヤンの留学基金の詐取、プロムの舞台をどう活用するかという要素をすべてうまく絡めている。
終盤、肝心のダニエルのことを忘れちゃったような流れになるが、撮影でほかの女優と関係を持っちゃうの??というハラハラ展開を差し込んで、流れを呼び戻すなど、本当にこのシナリオは巧みだと思う。プロットだけ眺めると、“一発逆転”の内容はかなり強引なんだけど、それを感じさせない。

本作は、日本未公開なのだが、決しておもしろくないからではないと思う。単純なエロコメディだったら宣伝しやすかっただろうけど、逆にそうじゃないから売りにくくなってしまったのだろう。本当に、イメージだけで侮ってはいけない作品。是非ともお薦めしたい作品だ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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