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公開年:1998年
公開国:アメリカ
時 間:92分
監 督:ジョン・アーヴィン
出 演:ン・エルダード、ザック・オース、ティモシー・オリファント、フランク・ホエーリー、ディラン・ブルーノ、マーティン・ドノヴァン、ダン・ファターマン、ドワイト・ヨーカム、ボビー・カナヴェイル 他






第2次世界大戦末期。ノルマンディに上陸した連合軍はパリを解放。クリスマスまでにドイツに侵攻して大戦を終結するのでは?という楽観ムードが漂いはじめた。しかし、ドイツ・ベルギー国境にドイツ軍は、国境付近に広がるヒュルトゲンの森に“ジークフリート線”という防御ラインを築き、徹底防戦の構えを見せる。深い森林に大量の地雷が置かれ、容赦ない砲撃が繰り返され、アメリカ軍が必死に攻め込むものの大苦戦を強いられる。ホッジス将軍率いるアメリカ第1軍の第28歩兵連隊もマニング一等兵一人を残し全滅してしまう。上官は、マニング一等兵が生き残ったのは、彼が判断力や行動力に優れているからだ…と判断し、彼を軍曹に昇格させ、まったく戦争経験のない補充兵で構成される小隊を率いさせようとする。しかし、マニングは、戦争自体にすっかり覚めてしまっており…というストーリー。

軍事マニアじゃないので、“ヒュルトゲンの森の戦い”もよく知らない。アメリカ的には重要なポイントなんだろうけど、おそらくアメリカ人の教育レベルだと、一般アメリカ人も知らん人が大半なんだろうな。まあ、いずれにせよ、こんな大変な苦労をしてきとるんやで!ワシらは!っていう、アメリカ人向けの作品ですな。

HBOは『デクスター』とか、『セックス・アンド・ザ・シティ』とか『ザ・ソプラノズ』とか、ドラマの質は高いよね。古いTVムービーだけど、本作もものすごく出来が良い。エキストラをCGで足すとかできない時代。調べたらアメリカ軍、ロシア軍、ハンガリー軍が全面協力してて、大量のエキストラを投入しているらしい。先頭シーンもそりゃリアルだわ。これだけTVドラマにこれだけ金をかけるって、素直にすごいと思う。

ストーリーは、一人の兵士マニング(おそらく志願兵で元々職業軍人ではなさそう)が、瀕死の同僚兵士を背負って、敵の追撃から逃げているシーンからはじまる。しかし、もうこの怪我の状態じゃ無理…、このまま背負って逃げてたら自分も見つかっちゃう…って判断して、置いていくことに。「置いていかないでくれ…」っていううめき声。どうせ苦しんで死ぬなら、いっそのこと…ってことで、マニングは同僚を銃殺といういきなりの鬱展開。

なんとか帰還して、で、マニング本人ももうやってらんない!って除隊を申し出るんだけど、上官は認めてくれない。一人生き残るってことは、才能と運があるに違いないっていうんだけど、単に兵士が少ないでしょ?アンタ適当なこと言ってるんじゃね?って感じ。
おまけに昇進させるとか、もう現場はカオス状態。マニングはどんどん病んでいく。

さらに部下は新兵さん。少し前の自分の立場と同じやつらだな…と思うとかわいそうに感じるんだけど、情をかけてる場合じゃないし、そんな気分でもない。淡々と彼らが死なないように指示するんだけど、必要なことしかいわないから、気を使っても好かれないという…。

隊列全体も疲弊しているから、突撃する以外の戦術的バリエーションがない。することがなくなって、いよいよ明日総攻撃しまっせー!ってことになるが、俺は国に還りたいんだっての!ってことで、もっと意味のあることとするわ…と、独自行動をすることを決意する。さて、どうなるか…。

観てるこっちも鬱になるような展開で、戦争なんざうんざりだ!っていう作品なんだけど、戦争が始まったら勝たないとダメだな…とも思うし、アメリカは物量で凌ぎきっただけなんだな…とも思う。淡々と戦況を描いていて、製作側の「こういう意図を感じ取ってほしい…」という押し付け意図が薄いおかげで、素直に没頭できた作品。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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