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公開年:1993年
公開国:アメリカ
時 間:101分
監 督:ハロルド・ライミ
出 演:ビル・マーレイ、アンディ・マクダウェル、クリス・エリオット、スティーヴン・トボロウスキー、ブライアン・ドイル=マーレイ、マリタ・ゲラーティ、ロビン・デューク、マイケル・シャノン 他
受 賞:【1993年/第47回英国アカデミー賞】オリジナル脚本賞(ハロルド・ライミス、ダニー・ルービン)
【2006年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品


テレビの人気天気予報官フィルは、プロデューサーのリタとカメラマンのラリーと共に、パンクスタウニーという町に取材に訪れた。毎年この町では、2月2日に冬眠から覚めたグラウンドホッグというリスの一種が、春の訪れと天候を占うという行事が行われるのだ。しかし、こんな田舎町の取材にフィルはうんざりで、文句を言ってばかり。放送当日も、ホテルの従業員に悪態をつき、町で偶然であった高校時代の同級生にもイラつき、中継でもそっけなく終了。さっさと町から出ようとするが、天気は崩れないと予報していたのに、突然の吹雪が町を襲う。周辺道路が閉鎖され、電話も不通になってしまい、仕方なく一泊延長することになる。翌朝目覚めると、ラジオから昨日と同じ放送が流れ、ホテルの従業員が同じ言葉をかけてきて…というストーリー。

神のいたずらなのか、起きるとまた同じ朝を迎える男。こういうテイストの作品の主人公は、性格破綻者であることが大半だが、本作のフィルもクソ人間。とにかく性格が悪い。同じ一日を繰り返しても、やることなすことクソ行動。

確実に繰り返されるのがわかったら、儲け話とか悪巧みに使えそうだな…なんて思っちゃうけど、実際、いつこのループが終わるかわからないし、“永遠”なのかも…とか考え始めたら、そんな小さな世事なんかどうでもよくなっちゃうよね。そんな苦痛が彼を苦しめ続ける。

こんな繰り返しがイヤになってしまって、とうとう自殺をすることを選択する。しかし、また朝目覚める。なんか設定ルールを逸脱しちゃってるような感じがしないでもないけど、まあ、そうしないと話が続かないからしょうがない。
そこまで到達すると、何でもかんでも悪態をついていた自分がこだわっていたものが、ものすごくどうでもよくなってしまう。辛いんだけど、自分の意思ではどうにもならないんだから、開き直っちゃって、もしかして楽しみ始めてる?前向きでちょっとうらやましくなっちゃうくらい。うんざりするほど繰り返しながら、変わっていく彼の姿は非常に愉しい。いかにも、大人の童話っていう作品。

このお話、もの凄いどんでん返し級のオチがないと、まとまらない。さて、この大風呂敷をどうかたづけるのか!?!?…と思ってたら、身近な彼女に対する自分の思いに気付くという、スケールの小さい方向に。いやいや、そういう小さいことこそ、人生において大事なことなのですよ!ということか。あぁ、そういえば邦題は“恋は~”じゃないか。

これが本当の未来で、正しい道に修正されたってことかな。ただ、私、性格ちょっと悪いのね。ハッピーエンドとかいらんのや、基本ハッピーエンドでも、少しヒネろや!なんて思っちゃった。素直な心の人が観るととっても愉しめるだろうね。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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