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公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:84分
監 督:スコット・ハーパー
出 演:ウィリアム・カット、ディディ・ファイファー、ランディ・マルキー、ジェイソン・S・グレン 他






アメリカの田舎町に、正体不明の飛来物が二つ落下する。保安官のジョエルは、新聞記者のリーと一緒に落下現場に向かうが、そこにあったのは不時着した宇宙船。現場近くにはキャンピングカー暮らしをしている母子がいるはずだが姿はなし。動揺しているジョエルとリーの前にクモのような生物が現れ、ジョエルは餌食となってしまう。何とか車に退避して助かったリーが、そこから逃げようとすると、キャンピングカーに暮らしている娘タニーが車の窓を叩く。二人は新聞社まで逃げて、社にいた仲間たちと善後策を協議。とりあえず町の脱出を試みようとするが、行く手をエイリアンが阻み…というストーリー。

圧倒的に魅力ないキャラクター(というか役者)ばかり。B級どころかC級映画レベルで、演技もコント並み。キャンピングカーで暮らしている娘タニーなんかは、ヒロイン扱いにしたいのか、死亡フラグを立てたいのか、中途半端な一番の例。キャスティングプロデューサーの役割って重要だよね。

プロットも『エイリアン VS プレデター』のような構図で、目新しさは皆無。ハンター側がステルスモードを使うとか、ディテールまで一緒で芸がない。ここまで既存のイメージを踏襲してしまって恥ずかしくならないんだろう1か…なんて思ってしまうほど。

死亡フラグを立ててるつもり…、イヤな人間を演出しているつもり…なんだとは思うのだが、シナリオの台詞まわしがあまりにくだらなく陳腐。どうしたら“くだらない”“しらける”セリフになるのか? 脚本家をめざす人にとっては、立派な反面教師作品である。
例えば、禿げの黒人のおっさんは、頑なに出版社から出ないと主張するのだが、直後に、地下室のある家に住んでいるやつはいないか?と聞きはじめる。その後、記者のおっさんが、水路から逃げるのはどうだ? と意見すると、また黒人のおっさんは、頑なに出版社から出ないといいはじめる。誰かの家の地下室にいくためには、出版社から一回でなきゃいけないやんか。出版社から出るつもりがないんだから聞くなよ。もう、シュールなシナリオすぎて、狂人の書いた作品ですわ。

因縁のある変わり者のおっさんと、犬猿の仲なのに共闘する…っていう展開になるんだけど、いまいち盛り上がらないし(だって、すぐに他の仲間がやってきてリーがお荷物状態になるんだもん)、出版社のオーナーとの恋愛展開が差し込まれるのに、効果的に使えてないし…。
オチも、何がおもしろいのさっぱりわからない。センスなさすぎ。とにかく続編を作る気がマンマンな気配は漂っている(作られたかどうかはしらんけど)。「言葉の意味はわからんが、とにかくすごい自信だ」というキン肉マンでのセリフが頭をよぎった。

よほどC級作品マニアでもないかぎり、観る必要のない作品。技術的な問題だとは思うけど、ずっとオレンジっぽい画質で、目が飽きてくるし。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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