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image1201.png公開年:2001年 
公開国:アメリカ
時 間:98分
監 督:ジョン・カーペンター
出 演:アイス キューブ、ナターシャ・ヘンストリッジ、ジェイソン・ステイサム、パム・グリアー、クレア・デュバル、ジョアンナ・キャシディ、デュアン・デイヴィス、ローズマリー・フォーサイス、リチャード・セトロン、リーアム・ウェイト、ロボ・セバスチャン、ロドニー・A・グラント、ピーター・ジェイソン、ワンダ・デ・ヘスース 他
コピー:殺生、100万人
近未来地球人vt火星先住民

西暦2176年。人類は火星を植民地化し、天然資源の採掘を行っていた。火星警察に配属されたメラニー・バラード警部補は、鉱山町の刑務所にいる重要犯罪者ジェームズ“デゾレーション”ウイリアムズを護送する任務を受け、現地へ向かっていた。しかし、到着してみると町は死体の山となっており、生き残っているのは牢獄にいる犯罪者たちだけだった…というストーリー。

ジョン・カーペンターがどんな作品をつくる監督か、おおよそ把握できていれば、それほど愕然とすることもないと思うが、普通の人はクソ映画だと思うだろうね。火星が舞台というSFながら、西部劇をベースにしているのは明らかだが、映像的なセンスは別として、なんで2001年にわざわざ西部劇を持ってこなければいけないのか。その意図の方が私には理解しがたい。アメリカのグローバル戦略や海外派兵を糾弾したいのか、純粋に西部劇テイストを楽しみたいのか。いずれにせよ何かズレている気が…。

メラニーの回想で進行していく意味も、さっぱりわからない。こういう演出をする場合は、聴取が終わった後に、よほど驚かせるような展開がないとグズグズになる。そしてグズグズになった(笑)。私は、陳腐とは思いつつも、実はメラニーは憑かれていて…みたいな展開がよぎっていたんだけど、その陳腐な演出すら存在しなかった。

火星という広大な舞台ながら、スタジオなんだかオープンセットなんだかわからないけど、とてつもなく狭苦しい印象。いかにも金をかけていなさそうでショボさ満開。別に、植民地が現世界と大きくかけ離れている必然性もないので、メキシコかどっかの実際の田舎町で普通に撮影したほうが味があったと思うのだが。

もう、内容を伏せる気もないので書いちゃう。敵である火星の霊と散々バトルを繰り広げたけど、宿主が死んでも抜けてしまうだけなので、実際は1体たりとも退治できていないんだよね。ふつう、退治する方法をみつけてなんとか迎撃するってのが常套だと思うんだけど、それすら崩壊。いやぁ、実にブッ飛んでいる。
ジョン・カーペンターな様式美として受け入れてあげたい気持ちはあるのだが、それにしてもデキが悪い。ちなみに本国でも公開2週間で打ち切りになったそうだ。それなのに、1年後に日本では公開されたみたいだけど、どういうことなんだか。もっと公開すべき作品があるだろうに(笑)。

まあ、本作が許容できるか否かは、好みの傾向を知る上で、ある意味リトマス試験紙の役割を果たすかな。まあ、私はギリギリで許容するけど、仏の顔も三度まで…という言葉が脳裏をよぎるけど。





負けるな日本

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