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公開国:アメリカ
時 間:80分
監 督:クリスチャン・セスマ
出 演:ジェイソン・ミューズ、サマンサ・ロックウッド、ダニー・トレホ、ニック・ナック・ニコテラ、マイク・ハットン、ポール・スローン、ニック・タートゥーロ、フレッド・ウィリアムソン 他
オタク男と美人のカップル。男はサプライズプレゼントをしようと女に目隠しをして宝石店に連れて行く。女はピリッとしない男にうんざりぎみで、おまけに宝石店は閉店していて、サプライズは完全に失敗。しかし男は諦めず、強引に宝石店を開けさせる。しかし、思った以上に宝石が高価で怖気づいていると、突然強盗が襲撃。二人は物陰に隠れ、強盗たちが去るのを待っていたが、そんな中でも女は日頃の男の退屈さをけなし続け、別れようと告げる。すると、なぜか強盗同士が仲間割れを始め銃撃戦が始まり、カップルは難を逃れることに成功。別れを告げられて発奮した男は、どさくさに紛れて宝宝石を奪って逃走してしまう。強盗失敗の報告を受けたギャングのボスは、逃げたカップルの始末をその筋では有名な“掃除屋”に依頼する。一方、旅行中の兄弟は、車が故障してしまい、助けをもとめて荒野を彷徨っていると、傭兵の訓練施設に迷い込んでしまう。小太りの弟は傭兵たちに見つかって捕らわれてしまい…というストーリー。
#いやー、パソコン壊れた壊れた。新PCを購入し環境がやっと整った。年末に無駄な出費である…。
ダニー・トレホがジャケットにバーンと出ているわけだが、彼が出ているならまあ借りてみるか…と。薄々感づいてはいたが、案の定、彼は主役でもなんでもない。その他に有名な俳優は出ていないから彼を前面で出さざるを得ないという事情(まあ、日本未公開作品だからね)。でも、彼はどんなB級映画でも、爪痕は残してくれるはず。うまくいけば『マチェーテ 』ばりにやらかしてくれるかと。
いかにもB級な画質で低予算感満載なのだが、雰囲気は案外悪くない。
ヘッポコカップルがボニー&クライドばりに暴走しちゃうお話と、旅の途中に傭兵集団のキャンプに紛れ込んじゃうドタバタ話と、ギャングのボスが宝石を取り戻そうとするお話が、オムニバス的な構成で展開される。それぞれのキャラクターが荒々しく粗暴な感じで、それが本作の全体の雰囲気を作り出している。無駄に観客の期待を煽らない、軽妙さがある。
オムニバス的な流れは、ダニー・トレホの登場で集束していき、あとは“掃除屋”の登場を待つ展開に。まあ、読めなくもない展開なだけに、もうちょっと、他の要素を加えて、カオス状態をつくったほうがよかっただろう。
例えば、裏切った強盗メンバーがなんで裏切りに至ったのかを、もうすこし厚く描写するとか、傭兵集団を最後のむちゃくちゃ状態に、何とかして絡めるとかね。
#そして、やっぱりダニー・トレホはあんまり大事な役ではない。
結果的に、一番ぶっ飛んだ設定なのがあの兄弟。この二人のキャラクターを掘り下げてリメイクするとおもしろくなるかも。脚本は監督のクリスチャン・セスマが書いてるんだけど、この人はもしかすると化けるかもしれない。覚えておきたい。
珍作だけど、非常に好感がもてる一作。さすがに新作料金だと納得できないかもしれないけど、旧作料金なら間違いなく納得できると思う。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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