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image1259.png公開年:2008年
公開国:韓国
時 間:121分
監 督:キム・ジフン
出 演:アン・ソンギ、キム・サンギョン、イ・ヨウォン、イ・ジュンギ、ソン・ジェホ、ナ・ムニ、パク・チョルミン、パク・ウォンサン、ソン・ビョンホ、チョン・インギ、イ・オル 他
コピー:今日、弟が殺された。オレの目の前で──




両親を早くになくしたミヌは、タクシー運転手として弟ジヌを親代わりに育てていた。ミヌは、弟と同じ教会に通う看護師のシネに憧れていたが、奥手ゆえに告白することができずにいた。しかし、なんとか弟を入れて3人で映画に誘うことに成功。楽しく映画を鑑賞していると、映画館の外では学生の民主化デモ隊と戒厳軍の衝突が始まる。なぜか眺めていたミヌたちまで、この衝突に巻き込まれてしまい…というストーリー。

なんで韓国が、狂ったように反日教育をしたり、○○の起源は我が韓国也!といい続けるのか、理解できてしまう作品。というか、この事件が今の韓国を決定的に形作ったといっていいのではないかと、私は考えている(あ、これは実際に韓国で発生した軍事クーデターのお話。それもそんな昔じゃない)。

これが自国でおこった出来事だとしたら、私は頭が狂ってしまうだろう。だって、数万人単位の自国民同士が、怒りが沸点に到達して、撃ち合いを繰り広げるなんて普通の国ではまず有り得ないこと(本作では数百人規模の戦闘に見えるかもしれないが、実際は市まるごと封鎖して、軍隊と戦闘したわけだからね)。差別や貧困に端を発する階級闘争だというならわからないではないが、これはそうではないのだ。

もちろん光州市民が反乱分子だったわけでもなく、軍内部の権力争いにマッチポンプ的に利用されたわけで、それ自体とんでもない行為なのだが、その原因はさておき、末端のぶつかっている人間同士は、庶民と庶民。それでも、プチっと切れて鳩同士の喧嘩のように殺すまでやりあった。
そして、この光州事件が終わって、やらかした奴らは断罪されました…、悪い奴が栄えることはありませんな…、ってオチならまだしも、この光州事件の首謀者である全斗煥はその後大統領になり(!?)、1990年代の初頭まで軍事政権が続くのである(お隣韓国が民主化したのはつい最近ってこと)。
そして、そんな国民同士が、これからも一緒に生活していかねばならないという、気持ち悪さ。だって、いつ導火線に火がついて、お互い殺しあうかわからないのだから。
ちなみに、後に光州事件は裁かれ、全斗煥・盧泰愚は実刑になるのだが、金大中は彼らを特別赦免で釈放する(国民に直接銃を向けた人間が赦免される意味がまったくもってわからない)。

こんな、同じ国土で同じ顔をしている人間同士が、腹の底では信じあうことができないような状態で国がまとまるわけがない。そうなったら国外に敵を作るしかない。そこで、極端な反日教育を行い、内部に向く敵対心を外にそらすしかないのである。そうしないと精神が壊れるのだ。
しかし、いくら自分達は一流国家だ一流国家だと吹聴しても、世の中を見渡せばそのギャップは目に入ってしまう。特に、日本を目の敵にしてしまっている以上、先に進んでいる日本の様子は目に入ってしまうというジレンマよ。そうなると、剣道の起源は韓国だ、漢字の起源は韓国だ、と、自分達は元々高貴で選ばれた存在なのだということにしないと、バランスがとれなくなってしまう訳だ。

まあ、簡単に言うと現実を見つめることができないということ。国民総出で現実逃避しているのだろう(おそらく、本作についても韓国民はまともに直視していないと思われる)。現実を直視するリハビリを国民全員でしなくてはいけないなんて、100年たっても治療できるとは思えない。もしかすると、北朝鮮や中国よりもよろしくないお国なのかもしれない。しかし、もう本作を観てしまうと、みじめすぎて批判するのもかわいそうになってしまう。

まあ、韓国アイドルに浮かれている日本人は、これを観るべきかと。いまだに日本の音楽や映画を地上派で流すことを禁じている国の音楽をなぜ、喜んで受け入れているのか私は神経を疑うけどね。韓流ドラマ好きとか韓国アイドル好きとか、個人の自由だから別にいいけど、公共の場で言うのって少し恥ずかしい気がするんだけど。

まあ、映画自体は決しておもしろいわけではないけれど、みておくべき作品。財閥でなければ人にあらず、韓国の現在はそんな感じだけど、軍閥が財閥に変わっただけなのかもね。他人事ながらせつなくなるわ。
#こんな事件のたった8年後にオリンピックが開けるのって、私の感覚では信じられないんだけどね。



負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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