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公開国:フランス、ドイツ、ポーランド
時 間:79分
監 督:ロマン・ポランスキー
出 演:ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット、クリストフ・ヴァルツ、ジョン・C・ライリー 他
コピー:顔で笑って、心に殺意。
ニューヨーク、ブルックリン。11歳のザッカリー・カウワンが同級生のイーサン・ロングストリートの顔を棒で殴り、前歯を折る怪我を負わせてしまう。彼らの両親は和解の話し合いをするために、ロングストリートに集まることに。はじめは、お互いに平和的に振舞っていたが、相手の仔細な振る舞いに対するひっかかりが蓄積され、不協和音が響きはじめる。やがてお互いの本性がむき出しになり、それぞれの夫婦間の問題まで露呈されていき、話し合いの場は混沌としはじめ…というストーリー。
未だアメリカから逃亡中にポランスキーの作品。別にいいんだけど、ポランスキー、何作ってるんだろ…って感じで、ちょっとこれまで手掛けた作風とは異なる印象。
舞台はニューヨークなんだけど、ヨーロッパ製。最後まで一室で繰り広げられ、演者は4人だけ。おそらく元は舞台劇だと思う。
子供を持ったことがある人なら、こういう問題には巻き込まれたことがある人は多いと思うので、共感しやすいだろう。でも、あまりに身近にありがちなシチュエーションな上に、とにかく4人の演技がうまいもんだから、共感を通り越して苦痛に感じてくるほどである。中でも、ジョディ・フォスターがいかにもなキャラクターすぎ。
子供に無関心な父親、表面だけは熱心であろうとする母親、子育てとは無関係なポリシーを振りかざす母親、迎合してばかりで中身の無い父親…、どこにでもいそうな大人像。子供のため…という美名は早々に剥がれ落ち、当初の目的は簡単に吹き飛び、お互いの人間性に対する攻撃が始まる。
それどころか、始めは両家の対立だったのに、いつのまにか四つ巴の争いに。さらに、場面場面で2対2、3対1と展開し、まさに混沌とした状態に。この争いの末に、逆に親友になっちゃうんじゃないのか?くらいに言葉の応戦が続くのだが、そんな友情が目覚める様子は生まれない。
さて、この争いの行方はどうなるか。昨日の『未来を生きる君たちへ』と同じく、子供の喧嘩から怪我をする…という流れなんだけど、切り口でこうも違うものか…と。でも、これも間違いなく人間の争いとはどういうものか…というのを如実に表している。『未来を生きる君たちへ』だけでなくこちらも見て欲しい一作かな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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