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image0205.png公開年:2003年 
公開国:イギリス
時 間:108分  
監 督:ナイジェル・コール
出 演:ヘレン・ミレン、ジュリー・ウォルターズ、シアラン・ハインズ、ペネロープ・ウィルトン、セリア・イムリー、リンダ・バセット、ジェラルディン・ジェームズ、ジョン・アルダートン、アネット・クロスビー、フィリップ・グレニスター、ジョージ・コスティガン、グレアム・クラウデン、ジョン・フォーチュン 他
ノミネート:【2003年/第61回ゴールデン・グローブ】女優賞[コメディ/ミュージカル](ヘレン・ミレン)
【2003年/第16回ヨーロッパ映画賞】女優賞(ヘレン・ミレン)
コピー:ひと月ごとに綴られる彼女たちの《心の冒険》――
これは1999年、英国の小さな田舎町で本当に作られた《カレンダー》

イギリスの田舎町ネイプリーの婦人会のメンバーであるクリスとアニーは、平凡すぎる日々に飽き飽きしていた。そんな時、アニーの夫ジョンが白血病で亡くなってしまう。アニーを励ます意味もあり、クリスは毎年恒例の婦人会カレンダーを自分たち自身のヌード・カレンダーにしようという突飛な提案を。そして、その売上げはジョンが世話になった病院に寄付するというのだ。最初は誰も同調しなかったが、次第に仲間が集まり…というストーリー。

実話ベース。なかなか面白く仕上がっている…というのは簡単だが、これをまとめるのはさぞや難しかったことだろう。日本ではさほどでもなかったが、当時欧米では大変話題になっており、すっかり周知の内容だった。それを映画にするにしても、ハードルは上がりに上がりきってしまっている。かといってむやみにオリジナルエピソードを挿入することもできまい。自分にこれを映画にしろ…とオファーがきたことを想像したら、ゾッとする。
息子の話や奔放な妻を抱えて悩める夫のことなどをもっと掘り下げて、加えることはできたと思うが、やはりそこには実話の壁がある。ギリギリの線でまとめ、最後もなんとなくフワっと終わらせているが、その事情を勘案すれば、まあまあ許せる。
以前にお薦めした『キンキー・ブーツ』のスタッフが製作・脚本を手掛けているのだが(本作のほうが前に作られている)、そう考えると、『キンキー・ブーツ』では、その実話の壁をいくらか越えることに成功していると言える。

群像劇とはいえないが、多くの人物が登場し且つそれぞれのキャラをほどよく立たせるのが非常にうまい。
当時、女性版「フル・モンティ」という評価があったが、観ればわかると思うが、かなりテイストは違う。

とにかく明るく前向きな人たちと、その思いや気持ちが世の中に伝わっていく様を観るのは楽しい。本作と『キンキー・ブーツ』を続けてみると、おもしろいかも。セットでお薦めする。

#ヘレン・ミレンは『クィーン』とはかなりイメージがちがう。『クィーン』も観てみるかな。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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