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image0439.png公開年:2002年 
公開国:ロシア
時 間:104分  
監 督:アレクサンドル・ロゴシュキ
出 演:アンニ=クリスティーナ・ユーソ、ヴィッレ・ハーパサロ、ヴィクトル・ブィチコフ 他
コピー:犬の遠吠えが聞えたら、風に乗って戻っておいで
オーロラが降りそそぐ魔法の土地で、言葉の通じない3人が通じ合う…。ラップランドから届けられた、不思議な愛と平和の物語。



第二次世界大戦末期のラップランド地方。フィンランドは占領された土地を奪還するためにドイツと同盟を結びロシアと戦っていた。フィンランド兵のヴェイッコは反戦的態度が問題となり、ロシア軍の標的となりやすいドイツ軍服を着せられ岩に鎖で繋がれ置き去りに。一方、反体制分子との濡れ衣を着せられ逮捕されたロシア軍大尉イワンは、護送中に味方の誤爆で負傷するが、たまたま通りかかったサーミ人のアンニという女性に救われ手当てを受ける。ヴェイッコは何とか自力で岩から脱出し、アンニの小屋を訪れる。三人はお互いの言葉がわからず、会話は噛みあわないまま生活を続けるが、そのうち、戦争未亡人のアンニは2人の男に欲情してしまいおかしな状況に…というストーリー。

DVDパッケージは女性の横に二人の子供の写真。邦題からみて、フィンランド版アルプスの少女ハイジ的なノリかとおもったら、まったく違う。というか真逆じゃないか。警告しておくが子供と一緒には見れません。このスカしというか裏切りはちょっとタチが悪いな。騙しに近い。
内容はむしろ、『ノーマンズランド』に近いと感じたが、アンニという女性のキャラクターが、戦時下を扱った作品としてはユニークなので、新鮮と捉える人もいるかもしれない。

褒める人がけっこう多いので、自分の直感に不安を覚えなくも無い。要するに、ワタシ的にはイマイチだったということ。かみ合わないなりに展開する、三人の様子を“コメディ”と捉えられるか…、ワタシには無理。異なる民族同士が理解することの難しさをテーマにした社会派ドラマ?それにしては、演出の詰めが甘いし、最終的に平和への道を示唆しているとも思えない。おとぎ話のようだ…と評する人もいるんだが、最後のオチも捉えようによっては、かなり気持ち悪いでしょ(ネタバレになるのではっきりはいわないけど)。ワタシ、ちょっと想像すると吐き気がしてくるんですがね。

冥府の淵からヴェイッコを引き戻すくだりも、昔のデンマークドラマの『キングダム』が、よく言えばカオス状態、悪く言えばグダグダになったのを思い出してしまった。別にあのシーンがあっても悪いことはないんだけど、必然か?そんなに効果的か?と考えはじめると、なんか締りの無い映画に思えてきて、観る気が減退してしまった。

裸の王様的に評価してもしょうがないので、素直に言う。中途半端に気持ち悪いので、お薦めしない。

#ワタシが、フィンランドについて興味があることは、現代アートと、フン族と匈奴は同じルーツか?ということである。

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