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公開年:2001年
公開国:フランス
時 間:108分
監 督:コリーヌ・セロー
出 演:ヴァンサン・ランドン、カトリーヌ フロ、ラシダ・ブラクニ、リーヌ・ルノー、オレリアン・ウィイク 他
受 賞:【2001年/第27回セザール賞】有望若手女優賞(ラシダ・ブラクニ)
コピー:平凡な主婦 meet 謎の娼婦
大変なこともあるけれど、元気です
家事に追われるだけの日常に疑問を感じていた平凡な主婦エレーヌ。車に乗っていた夫とエレーヌのもとに血まみれの女が助けを求めてやって来るが、殴られる女を無視して走り去る。翌日、女のことが心配になったエレーヌは、彼女が収容された病院を探し出し、看病するのだったが、事件に巻き込まれていく…というストーリー。
ヨーロッパ映画で女の生き様が云々かんぬんと聞かされると、『オール・アバウト・マイ・マザー』とか『トーク トゥーハー』のようなちょっと重いテイストを想像してしまったのだが、まったく違った。軽快でドキドキあり笑いありで、とても楽しい作品。
さほど評判を聞かないのは、私をスキーにつれてってばりのダサい邦題と、パッケージのあおり文句が、内容とズレているせいではなかろうか(かといって原題のCHAOSがぴったりかというと、それもピンとこないが)。
#まあ、実は最後まで見れば、邦題もわからなくはないのだが、ダサいものはダサい。
宣伝用の画像がないのか、パッケージに使われている写真が、すべて本編中の画像で、見栄えがしないのも良くないかもしれない。
女性監督らしい視点なのは良いが、あまりに男性が陳腐に描かれており、偏っているとみられるかもしれない。でも、そこは、単なる演出だと考えて、気にしないで観るのがよい。本作にでてくる宗教問題・売春・人身売買・麻薬問題など、これが現実だとすると、恐ろしいかぎりなのだが(冷静に考えると、フランスにいくのがイヤになるくらい怖いかも)、それすらひっくるめて楽しめるのは、この監督の才能だろう。観始めたら、引き込まれること、間違いない。
ただし、残念な点はある。まず、娼婦ノエミが簡単に快復しすぎ。半身不随でチューブだらけだった人間が、簡単にスタスタ歩けるようになるのは、あまりに不自然。もうちょっと工夫してほしかった。それに、娼婦ノエミのこれまでの生い立ちを語るシーンが、あまりにあまりに長すぎ。もうちょっと、さりげなく、うまいこと表現することはできなかったものか。
それでも、その中ダルミからグイッと元のテンポに戻し、スカっとして微笑んでエンドロールを迎えることができた。『キンキー・ブーツ』と一緒で、いい拾いものであった。男性は、パッケージで敬遠するかもしれないが、その先入観は捨てて観て欲しい。お勧めする。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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