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公開年:1994年
公開国:アメリカ
時 間:119分
監 督:オリヴァー・ストーン
出 演:ウディ・ハレルソン、ジュリエット・ルイス、ロバート・ダウニー・Jr、トミー・リー・ジョーンズ、トム・サイズモア、ロドニー・デンジャーフィールド、エド・マックラーグ、デイル・ダイ、サルヴァトール・ゼレブ、リチャード・ラインバック、バルサザール・ゲティ、ラッセル・ミーンズ、プルイット・テイラー・ヴィンス、スティーヴン・ライト、ピーター・クロンビー、ジョー・グリファシ、ポール・ディロン、ジェームズ・ギャモン、マーク・ハーモン、アーリス・ハワード、デニス・リアリー、レイチェル・ティコティン 他
受 賞:【1994年/第51回ヴェネチア国際映画祭】審査員特別賞(オリヴァー・ストーン)、イタリア批評家賞[女優](ジュリエット・ルイス)
コピー:メディアが創ったスーパースター
運命的出会いをしたミッキーとマロリーは、各地で殺害を繰り返しながら逃走。そんな2人をTVが報道し、それを見ていた人々は、彼らをヒーローとして崇め奉るようになってゆく…というストーリー。
オリヴァー・ストーンらしくないと思うが、原案がクエンティン・タランティーノということで納得。端々で見られる奇抜な演出は、彼の影響ということだろう。ちなみに本作はパルプ・フィクションと同年の作品である。
マロリーの家でのやりとりのシーンで、シットコムの音声を重ねる演出など、なかなか奇抜でユニーク。このような実験的な演出が頻発されるが、すべて効果的(当時はかなり新鮮に映ったことだろう)。
ジュリエット・ルイスの演技の狂気っぷりも、本作の趣旨にぴったりである。もう、他の作品に使いづらいんじゃないかと心配になるくらいだ。
ところが、逮捕されて、トミー・リー・ジョーンズが登場してからの後半は、まったく別のノリになる。急にテンポが悪くなりつまらなくなる(トミー・リー・ジョーンズのせいではない)。別人が脚本を書いたのか?と思うぐらい違いがある。
あまりに違うのでちょっと調べてみると、オリバー・ストーンが、タランティーノの意図とは異なる大幅なストーリーの変更を行って、彼を怒らせたとのこと。どこが変更された部分なのかはわからないのだが、おそらく後半だろう。たしかに、タランティーノ以外の2名が脚本にクレジットされている。本当に脚本家が変わっていたのだ。その結果、前半・後半のつながりでいうと、ネイティブ・アメリカンを殺したことへの後悔のくだりは、なんの意味もなくなってしまっている。
暴動で脱出するくだりも、偶然の感じが強くて、彼らのキャラクターが死んでしまった(その分、派手に暴れただけになった)。
ひとつフォローしておくと、この作品の終わらせ方は、基本的に難しいと思う。観ている途中から、どうやってこれに始末をつけるつもりなのか、非常に注目していた。『俺達に明日はない』的な玉砕パターンは、容易に想像できるところだが、その場合よっぽど奇抜な工夫をしないと、凡作に終わってしまう。
タランティーノの元シナリオが、いいモノではなかったため、しかたなく変更したという可能性も否めない(確認しようがないからね)。
しかし、変えた結果として、凡作になってしまったというのも事実で、もったいない作品なのである。
殺伐としていてクレイジーで好みの分かれるところだと思うが、ひとつの時代のトガった作品として、その前半は一見の価値はあると思う。作品全体としては、過度な期待さえしなければ、それなりに楽しめることだろうが、無理にでも観る価値はない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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