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image0339.png公開年:2006年  
公開国:アメリカ
時 間:109分  
監 督:M・ナイト・シャマラン
出 演:ポール・ジアマッティ、ブライス・ダラス・ハワード、ボブ・バラバン、ジェフリー・ライト、サリター・チョウドリー、フレディ・ロドリゲス、ビル・アーウィン、ジェレッド・ヘアイズ、ブライス・ダラス・ハワード、ジェフリー・ライト、M.ナイト・シャマラン  他
受 賞:【2006年/第27回ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)】ワースト監督賞(M・ナイト・シャマラン)、ワースト助演男優賞(M・ナイト・シャマラン)
コピー:「急いで。ハッピーエンドまで、もう時間がないわ」

アパートの管理人クリーブランドの前に、おとぎ話に登場する水の精霊が現れる。彼女は「青い世界」からある目的のために人間界にやって来たのだが、怪物に追われており、目的を果たせないと自分の世界に戻れないという。クリーブランドは、アパートの住民たちの協力を得ておとぎ話に語られる協力者を集め、彼女が無事に戻れるように手助けしようとするが…というストーリー。

公開当時、あのシックス・センス、サインのM・ナイト・シャマラン監督が送る!みたいにCMで煽り、ハードル上がりまくったせいで、逆に、多くの鑑賞者を失望させ、評論家からメタメタにけなされた本作。実は、以前にレンタルして観始めたのだが、途中で止めてしまったことがある。今回は再チャレンジ。

シックス・センス的な展開を期待して観ると、そりゃあこの映画はぜんぜんおもしろくないだろう。ああいったオチで見せる映画ではないのだから。これは、宣伝手法にも大いに問題があっただろう。
まあ、それはそれとして、シャマラン監督がつくったファンタジーなのだ…ということを心に留め置いて観ることにした。しかし、6割くらいまでは、なんとか我慢できたが、それを過ぎると、もうどうにもならない。

とにかく、シナリオがふらふら迷走していて、何を伝えたいのかわからないのだ。ファンタジーならば、なにか寓意みたいなものが見えてくるものだが、見えない。

箇条書きにする。

・水の精霊が現れて目的を果たすまでをひとつの冒険譚と見ることができるが、その過程・謎解きの仕掛けがぜんぜん面白くない。
・ヒーラーが癒しながら、実は自分が癒されているというわけだが、「他人を癒すことは自分を癒すことに繋がる」、、という説教くさいメッセージなのか?そうしたいなら、管理人の心の傷の部分をもっとクローズアップしなくてはならないのではないか。
・これから書く本によって、将来の革新に影響を及ぼすというくだりは、シャマラン本人の願望か?それをストレートに映画にして、さらに監督本人が演じるというのは、あまりにも気持ち悪くないか?(そういうのも含めてラジー賞なのかな)
・映画評論家を殺したが、何か意味があったのか?ストレス解消か?その本作自体がクソミソに評論されることになるという、壮大なコメディだったのか?(そういうのも含めてラジー賞なのかな(笑))
・協力者と運命付けられている人がいたり、精霊が未来を告げたり、予定説的な宗教観の押し付け?自由意志の否定?

特に、最後が気に喰わない。『サイン』のラストは私のお気に入りなのだが(別途レビューする)、『サイン』で感じさせてくれる、神か何かはわからないが大いなる意思の実感のようなものが、本作で、妙にはっきりした運命を司る神になってしまう。実も蓋もない。なにか『サイン』のよさを汚されたみたいで、実に不快。
シャマラン監督の中にある雑多のものを、未整理のまま放り込んでしまっており、1本のテーマが見えない。申し訳ないが、このように、とりあえずまとめてみた程度で誤魔化されるほど、世の中の人は馬鹿ではない。

次作の『ハプニング』で汚名返上できるかと思ったが、上塗りしてしまったところをみると(これも別途レビュする)、脚本を作る能力に限界がきたのだろう。『ヴィレッジ』、本作、『ハプニング』と3アウトで空振り三振ですからね。シャマランは、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のシナリオに参加する予定だったようだが、断ったみたいだね。一度、別の監督の仕事を見るというのは、彼にとっていいチャンスだったろうに。

残念ながら、本作は観る必要はない。あなたの人生になにももたらさない。彼に監督させようというプロデューサは、もういないのではないだろうか。まあ、私が心配するようなことではないが。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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