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公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:80分
監 督:ジョン・エリック・ドゥードル
出 演:クリス・メッシーナ、ローガン・マーシャル=グリーン、ジェフリー・エアンド、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ジェニー・オハラ、ボキーム・ウッドバイン、ジェイコブ・バルガス、マット・クレイヴン、ジョシュア・ピース、カロリン・ダヴァーナス、ヴィンセント・ラレスカ 他
コピー:密室<エレベーター>が、お前たちの地獄になる
お互いに見ず知らずの5人が乗り合わたエレベーターが急停止し閉じ込められる。警備員たちは早急に救出を試みるが、急行エレベータが中間部分で停止したために難航する。さらに、警備室の声は通じるもののエレベータ内の声は聞こえず、不穏な空気に。そんな中、一時的に照明が消えると、若い女が背中を切られる。緊急事態に慌てた警備員は、警察に応援を要請。たまたまそのビルから男が転落死した現場で捜査をしていたボーデン刑事が、即座に駆けつけるのだったが…というストーリー。
M・ナイト・シャマランが製作・原案。映画界は『ソウ』シリーズみたいな、低予算ながらもインパクトのあるシチュエーションホラーを捜しているので、そういうニーズにもマッチしていたと思う。ただ、その期待には全然応えられていない。
タダでさえいけ好かない人間ばかりのエレベーター内に充満する疑心暗鬼。外からの声は聞こえるけど中の声は聞こえないで、何がウソで何が本当かわからないという、『藪の中』ばりの展開。シャマランが貯めていたこういうアイデア群を、容赦なく投入!ってことらしいのだが、これらアイデアも既視感が。
エレベータの5人が脛に傷のある奴らばかりって、『ソウ』だってターゲットになってる人たちは行いのよろしくない人ばかりだった。集めているのか殺人鬼か悪魔かの違い。
そこに駆けつける刑事も関係者というのは、シャマランらしい。ただ、そこまではわかるけど、この怪現象に気づいた中南米系の警備員は、結局、どういう関係?だって彼は“自分たちは、これを見せられている”とまで言ってるじゃない。いや、それ以前に、ビルから転落死した人のくだりって重要?っていうか、その設定生きてる?彼も悪魔のターゲットだってこと?
どうも、アイデアを詰め込んだのはいいのだが、発散して未消化になっちゃってる印象。
本当に悪魔の仕業?いや、そう見せておいて実は、巧みな犯罪者がいるのかもよ?と、もっと、この辺りをぼやかして引っ張り続け、観客を弄び続けられればよかったと思う。
#正直、こっちはもっと弄んでくださいよ~くらいの気持ちで観ているのに、全然、相手にしてくれない感じ。
(ネタバレ注意)
で、結局、本当に悪魔の仕業だった。その末に、シャマランがいかにもお好みな、“赦し”のお話になっちゃう。シャマランの宗教観って、既存の宗教観を超えた何かがあるから良かったんだけど、最近はキリスト教的な宗教観の域を出ていないように思える。悪魔の諸々の発言を聞くと、悪魔さんが悪魔には見えない。悪人を適正に処罰するのが悪魔ってか?悪魔か天使か、それは貴方の行い次第よ…ってことか?大した深い洞察でもないし、あんまりおもしろくないよね。
『ハブニング』でどうしちゃった?と思わせて、『エアベンダー』でダメだこりゃと思わせて、その後の仕事がコレだもの。正直、才能が枯渇しちゃったんじゃないかと思われても仕方が無いかと。
ピリっとしない凡作。シャマラン監督が復活するのはいつなのか。『エアベンダー』の続編なんか作ってる場合じゃないと思うんだよなぁ。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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