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公開国:アメリカ
時 間:111分
監 督:ジョー・ライト
出 演:シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、ケイト・ブランシェット、トム・ホランダー、オリヴィア・ウィリアムズ、ジェイソン・フレミング、ジェシカ・バーデン 他
受 賞:【2011年/第37回LA批評家協会賞】音楽賞(ケミカル・ブラザーズ)
コピー:16才、罪を知るには若すぎる。
フィンランドの山奥で人間と接触することもなく、父に育てられた少女ハンナ。幼い頃から戦闘テクニックだけでなく、どんな国に潜入してもよいように言語や知識を叩きこまれている。現在16歳で、その戦闘能力は父をも凌ぐレベルになっていた。ある日、ハンナは父のもとから巣立つことを決意する。そんな娘に父は、自分たちはこれからかつてCIAの同僚だったマリッサという女性に命を狙われることになると告白する。そして、一旦別行動をとってからおちあう約束をして、先立つ父を見送ったハンナだったが、夜半に突然襲撃してきた何者かに拘束されてしまい…というストーリー。
主演は『ラブリーボーン』の面長の女の子だが、DVDジャケットの画像は彼女に見えない。ちょっと詐欺っぽい(さらに別人が登場するんだろうと思ってたくらい違った)。それにしても、アメリカ人は面長の女性好きだよね。シェールとかサラ・ジェシカ・ パーカーとか、一定の需要があるんだろうな。
ケイト・ブランシェットは大好きな女優なんだけど(見た目も)、私の中では、彼女がが髪の毛の色が濃いキャラを演じるとハズレという法則ができつつある。『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』とかね。
女の子が隔絶された場所で工作員として教育されて、実際外界に出てみると殺傷能力とは裏腹に世間知らず全開という展開は、『ニキータ 』に近い。ただ、ハードな展開と並行して、はじめて接する世界で友情や家族愛を経験して戸惑ったりする様子を見せるというのは、けっこうありがちな設定。コレだけだと正直飽きるし、実際飽きた。
なぜイマイチおもしろく感じられないか。アクションがぜんぜんワクワクしない点が一番の敗因だと思う。あれあけ冒頭で鍛えまくっていたし、一旦拘束された後の脱出っぷりを見て、こりゃあイケイケドンドンのアクション展開を期待したんだけど、一人旅の流れになっちゃうと、急にトーンダウン。終盤になってアクション再開するけれど、あまり工夫したところがみられないので、やっぱり飽きる。ゲイのキャラクターも中途半端で、父親とのバトルなんか見てられないくらいつまらない。
このジョー・ライトという監督さんは、『つぐない』とか『路上のソリスト』の人じゃないか。これまでの作品からするとアクションとはまったく畑違いだよね。やっぱり向いてないんだと思うけど、なんで彼なのかしら。
あと、胎児への操作によって、感情や他者への共感を抑えた人間になってる…って。教育によって感情を抑えられているならば、抑えられていた感情が戻るとか、内なる心の叫びに苦悩するとか、そういう設定ならまだ共感できる。でも、科学的に操作されちゃってるなら、観客とはまったく別個の人外だもの。そんなキャラクターの抱く苦悩なんて共感できるはずもない。その証拠に、彼女の正体が明かされてから、スーッと醒めていく感じを覚える。
大体にして、向こうから復讐しようとやってくるんだろうし、この子供が世の中にいたからって即座に困るわけでもないのに、なんでマリッサはこんなに慌てて追いかけるのかよくわからん! とか考えたら、ますます醒めてしまった。
そして、冷め切ったあとに、ドヤ顔よろしく“HANNA”の赤文字で締められても。肝心の本編に様式美みたいなものがないのにさ、こういうことやられてもね。ダサいよ…。
ただ1点、BGMはなかなか興味深い。今までに無かった手法だとは言わないけれど、キャラクターの行動や効果音にリズムを合わせていて、すごく新鮮だった。それ以外は、極めて平凡な作品。旧作料金ならセーフ。
#で、拉致られた家族は、どうなったんじゃ。そういうところ、もっとしっかり描こうよ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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