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公開年:2010年
公開国:イギリス、アメリカ
時 間:116分
監 督:マーティン・キャンベル
出 演:メル・ギブソン、レイ・ウィンストン、ダニー・ヒューストン、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ショーン・ロバーツ、デヴィッド・アーロン・ベイカー、ジェイ・O・サンダース、デニス・オヘア、ダミアン・ヤング、カテリーナ・スコーソン、フランク・グリロ、ウェイン・デュヴァル、ベンガ・アキナベ、トム・ケンプ 他
コピー:娘の仇は、俺が撃つ!
愛する娘の命を奪った巨大なる陰謀、男は今、すべてを捨てて怒りの引き金を引く…。
ボストン警察殺人課のトーマス・クレイブン刑事は、疎遠だった娘エマの突然の帰郷に喜んでいた。しかし、帰宅後に娘が突然嘔吐したため、病院へ連れて行こうとすると、玄関先で何者か発砲。エマに命中するとそのままトーマスの腕の中で息を引き取った。事件は、刑事である父親をターゲットにした狙撃に、娘が巻き込まれたと報道される。責任を感じ捜査に参加したいと申し出たが、被害者の親族が捜査に関わることは叶わず、休職を薦められる。諦めきれないトーマスは独自に捜査を開始。エマの周辺を洗っていくうちに、エマが勤務していた企業の姿が浮かび上がり…というストーリー。
主演は2002年の『サイン』以来だし、刑事アクションはもっともっと久々。諸々の舌禍騒動やら粗相の連続で、主演映画のオファーがくるだけ良しと考えるべきなんだろうが、『リーサル・ウェポン』とまでいわないが、それに近いハジケっぷりをどうしても期待してしまう。
しかし、刑事アクションというよりも、サスペンス寄りのお話だった。娘は誰に何で殺されたのか?という謎を、執念で追う父親のお話。では、サスペンスよりということなら、謎が謎を呼ぶような展開になっているか?というと、悪人は見た目も行動も悪人そのもので、犯人さがしという意味での、謎解きの楽しみは薄い。そのくせ、犯人陣営は無駄に人が多い。元はTVドラマだったらしいのだが、なにやら余命の少ない人やら、会社側の人も似たような立場の人が複数いるなど、映画としてはブラッシュアップが必要な感じ。
以前にも言ったが、敵がぼんやりしていると主人公までぼんやりするという悪例の見本だと思う。
そういう構成の稚拙さを補うかのように、“死ぬ”シーンだけはsuddenly。ギョっとはするので、かろうじて眠気を醒ましてくれる効果はあったが、それ以上アクション要素は膨らんでいかない。やっぱりつまらくしている原因を元から断たないと、どうしようもない。
一番残念だったと感じるのは、トーマスという主人公の心に共感できない点。陰謀に巻き込まれた娘への復讐…ということだが、冒頭に娘との思い出のビデオが流れはするが、遠地に勤務する娘とはずっと疎遠だったという彼氏の指摘もあって、娘への感情が純粋な愛なのか罪悪感なのか、いまいちピンとこない。
大体にして、メル・ギブソンのくせに(?)、終盤になるまで結構理性的で、ぜんぜんキレない。やっとキレたか!と思ったら、なんかフラフラしてるから、ノリきれない。タリウム中毒になってるっていうことなんだろうけど、映画のなかでは、復讐の鬼としてバリバリと動いて欲しいものだ。よろよろしたおっさんに共感できるようなアクション映画はなかろうて。
実行犯であることを確信するのが、その男の叫び声だけっていうのも、実に乱暴なのだが、演出として許されないわけではない。しかし、それに違和感を感じさせないためには、主人公が究極的にブチ切れていることと、追いこまれていることが条件。本作の場合、その両方も満たしきれていない。だって、追い込まれているように感じなくもないけど、例の映像を然るべきところに渡して公開してもらうなど(当然、身柄の確保してもらえるだろう)、まだ残された手段はあるんだもの。それこそ、現代となっては、YOUTUBEに公開するとか選択肢は山ほどあり、同僚に寝返られたくらいで、追い詰められた気持ちになられてもねぇ…。
いや、娘への愛ゆえに、特攻しかなかたのだ! と解釈しようとしたけれど、やっぱり疎遠だった娘との絆が描ききれていないから、それも納得できない。その結果として、最後の妄想シーンもいまいち感動がついてこない。
…等々、色々考察すると、やはり、父親と娘の関係を、子供の頃のビデオひとつで表現しようとしたのが、過ちってことになるんだろう。
おそらく、無人島に30本映画を持っていってよいといわれたら『リーサル・ウェポン』シリーズを選んでしまう私なので、メル・ギブソンのアクション映画に過剰な期待をかけてしまい、ハードルが上がっているのだと思われる。普通のサスペンス映画として観れば、それなりに愉しめるんだろう。それなりに。私は再鑑賞することはないと思うけど。
#タリウムって結構早めに効いてくるらしいんだけど(それこそ2,3日で)、そんなに髪の毛に放射性物質が含有するものだろうか…。
公開国:イギリス、アメリカ
時 間:116分
監 督:マーティン・キャンベル
出 演:メル・ギブソン、レイ・ウィンストン、ダニー・ヒューストン、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ショーン・ロバーツ、デヴィッド・アーロン・ベイカー、ジェイ・O・サンダース、デニス・オヘア、ダミアン・ヤング、カテリーナ・スコーソン、フランク・グリロ、ウェイン・デュヴァル、ベンガ・アキナベ、トム・ケンプ 他
コピー:娘の仇は、俺が撃つ!
愛する娘の命を奪った巨大なる陰謀、男は今、すべてを捨てて怒りの引き金を引く…。
ボストン警察殺人課のトーマス・クレイブン刑事は、疎遠だった娘エマの突然の帰郷に喜んでいた。しかし、帰宅後に娘が突然嘔吐したため、病院へ連れて行こうとすると、玄関先で何者か発砲。エマに命中するとそのままトーマスの腕の中で息を引き取った。事件は、刑事である父親をターゲットにした狙撃に、娘が巻き込まれたと報道される。責任を感じ捜査に参加したいと申し出たが、被害者の親族が捜査に関わることは叶わず、休職を薦められる。諦めきれないトーマスは独自に捜査を開始。エマの周辺を洗っていくうちに、エマが勤務していた企業の姿が浮かび上がり…というストーリー。
主演は2002年の『サイン』以来だし、刑事アクションはもっともっと久々。諸々の舌禍騒動やら粗相の連続で、主演映画のオファーがくるだけ良しと考えるべきなんだろうが、『リーサル・ウェポン』とまでいわないが、それに近いハジケっぷりをどうしても期待してしまう。
しかし、刑事アクションというよりも、サスペンス寄りのお話だった。娘は誰に何で殺されたのか?という謎を、執念で追う父親のお話。では、サスペンスよりということなら、謎が謎を呼ぶような展開になっているか?というと、悪人は見た目も行動も悪人そのもので、犯人さがしという意味での、謎解きの楽しみは薄い。そのくせ、犯人陣営は無駄に人が多い。元はTVドラマだったらしいのだが、なにやら余命の少ない人やら、会社側の人も似たような立場の人が複数いるなど、映画としてはブラッシュアップが必要な感じ。
以前にも言ったが、敵がぼんやりしていると主人公までぼんやりするという悪例の見本だと思う。
そういう構成の稚拙さを補うかのように、“死ぬ”シーンだけはsuddenly。ギョっとはするので、かろうじて眠気を醒ましてくれる効果はあったが、それ以上アクション要素は膨らんでいかない。やっぱりつまらくしている原因を元から断たないと、どうしようもない。
一番残念だったと感じるのは、トーマスという主人公の心に共感できない点。陰謀に巻き込まれた娘への復讐…ということだが、冒頭に娘との思い出のビデオが流れはするが、遠地に勤務する娘とはずっと疎遠だったという彼氏の指摘もあって、娘への感情が純粋な愛なのか罪悪感なのか、いまいちピンとこない。
大体にして、メル・ギブソンのくせに(?)、終盤になるまで結構理性的で、ぜんぜんキレない。やっとキレたか!と思ったら、なんかフラフラしてるから、ノリきれない。タリウム中毒になってるっていうことなんだろうけど、映画のなかでは、復讐の鬼としてバリバリと動いて欲しいものだ。よろよろしたおっさんに共感できるようなアクション映画はなかろうて。
実行犯であることを確信するのが、その男の叫び声だけっていうのも、実に乱暴なのだが、演出として許されないわけではない。しかし、それに違和感を感じさせないためには、主人公が究極的にブチ切れていることと、追いこまれていることが条件。本作の場合、その両方も満たしきれていない。だって、追い込まれているように感じなくもないけど、例の映像を然るべきところに渡して公開してもらうなど(当然、身柄の確保してもらえるだろう)、まだ残された手段はあるんだもの。それこそ、現代となっては、YOUTUBEに公開するとか選択肢は山ほどあり、同僚に寝返られたくらいで、追い詰められた気持ちになられてもねぇ…。
いや、娘への愛ゆえに、特攻しかなかたのだ! と解釈しようとしたけれど、やっぱり疎遠だった娘との絆が描ききれていないから、それも納得できない。その結果として、最後の妄想シーンもいまいち感動がついてこない。
…等々、色々考察すると、やはり、父親と娘の関係を、子供の頃のビデオひとつで表現しようとしたのが、過ちってことになるんだろう。
おそらく、無人島に30本映画を持っていってよいといわれたら『リーサル・ウェポン』シリーズを選んでしまう私なので、メル・ギブソンのアクション映画に過剰な期待をかけてしまい、ハードルが上がっているのだと思われる。普通のサスペンス映画として観れば、それなりに愉しめるんだろう。それなりに。私は再鑑賞することはないと思うけど。
#タリウムって結構早めに効いてくるらしいんだけど(それこそ2,3日で)、そんなに髪の毛に放射性物質が含有するものだろうか…。
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プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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