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image1811.png公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:95分
監 督:ディート・モンティエル
出 演:チャニング・テイタム、トレイシー・モーガン、ケイティ・ホームズ、レイ・リオッタ、ジュリエット・ビノシュ、アル・パチーノ 他
コピー:揉み消された二つの事件 鍵を握るのは“相棒”



殉職した父親と同じくニューヨーク市警の警官となったジョナサン・ホワイト。これまではコンビニやレコード店の店員などをやってきて、30歳を過ぎてから警察官になるというめずらしい経歴。妻と持病を抱える幼い娘との3人暮らしだが、通勤に2時間もかかるクィーンズ署に転属となってしまい、家族を顔をあわせる時間がめっきり減ってしまい、夫婦の仲はぎくしゃくしはじめている。クィーンズはジョナサンの育った地域で、そこには彼が思い出したくない過去があったが、そのことについて何者かから脅迫状が届くようになる。忘れかけていたその事件が蒸し返されそうになることで、彼の心の傷は疼きだすが、さらに、その脅迫状は警察の汚職を暴こうとする新聞社にも送られ、記事になってしまう。ジョナサンは、警察のスキャンダルに神経をとがらせる上司から、掲載を阻止するように指示さる¥れるのだったか…というストーリー。

DVDジャケットにはアル・パチーノがど真ん中でデカデカと鎮座しているが、途中までカメオ出演かよ! と思うほど出番はない。終盤になるとうやうやしく連投してくるが、その役がパチーノである意味は、ほとんど無い。むしろかえってビッグネームが邪魔臭い。
レイ・リオッタも、こんな役ばっかり。もうすこしヒネってくるのかとおもったけど、イメージどおりの役柄でおもしろくない。本人もいい加減に飽きてこないのかね。好きな部類の役者なんだけど、それどもうんざりしてくるって相当だと思う。

アメリカ人ワイフっていうのは、ちょっとストレスがかかると狂ったようにぎゃあぎゃあ喚くというのが、様々な映画で観られて、お約束表現になってきた。こういう妻のキャラクター設定もそうだが、娘の持病の設定も、ストーリー上、全然生きていない。
ストーリーは、なんで“ミルク”の過去がばれたのか? 脅迫してるのは誰なのか? っていう謎解きで進むわけだが、レイ・リオッタとアル・パチーノが絡んでるのは明々白々なので、ドキドキ感が薄い。
子供時代のストーリーも、もっと驚くような内容なのかと思いきや、想像の範囲を超えないので、ただダラダラと生い立ちを観せられている感じ。追い詰められている様子も、ただ追い詰められているというだけで、それ以上の何があるわけでもなく、主人公が主人公の役目を果たせていない印象。

アメリカは殺人に時効がないので、主人公が怯えるのはわかる。だが、当時も捜査をきちんとしていないならまともな証拠もないだろうから、立件のしようがないと思う。それにジャンキーと頭のネジが飛んだ奴が死んだ事件について、こんなメモみたいな手紙がきたからって新聞が一面で取り上げるというのがわからん(いくらタブロイド紙レベルだったとしてもね)。もうちょっと確固たる証拠があるならわかるのだが…。

久々に再会したホワイトとヴィニー(『コップ・アウト』に出てた出川哲郎みたいな人ね)。なんでヴィニーは「俺はばらしてない」と一言言わないのか。彼は俺のことを信じられないのか? 的な感情とか、言っても信じてもらえるわけでもないだろう…と考えて無言だったと考えられなくもないが、やはり一言いえばそれで済んだような気がして、最後までそれが引っかかり続ける。だから、最後の死ぬ間際になって自分はバラしてないと言ったところで、ぜんぜん感動できない。

また、リークしてたのはあの人でした…というオチが中途半端(一応誰かなのかは書かないでおくけれど)。途中で不自然にチラりと出てくるから大半の人が気付いてしまうしなぁ。また、なんでその人がそこまで警察権力打倒を心に決めたのかというバックボーンが描かれていないから、ピンとこないし。おかげでグチャグチャなオチ。ヴィニーが濡れ衣を着せられて死ぬという結末に、カタルシス皆無がもとより不快感を覚えるレベル。

良い面はもちろん、悪い面についてもあまり語る気がおきない作品。もうちょっとどうにかならんかったのか…と。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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