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公開年:1975年
公開国:アメリカ
時 間:159分
監 督:ロバート・アルトマン
出 演:ヘンリー・ギブソン、リリー・トムリン、ロニー・ブレイクリー、グウェン・ウェルズ、シェリー・デュヴァル、キーナン・ウィン、バーバラ・ハリス、スコット・グレン、ロバート・ドクィ、エリオット・グールド、ティモシー・ブラウン、デヴィッド・ヘイワード、バート・レムゼン、ドナ・デントン、ジュリー・クリスティ、カレン・ブラック、アレン・ガーフィールド、バーバラ・バクスレー、ネッド・ビーティ、マイケル・マーフィ、ジェフ・ゴールドブラム、クリスティナ・レインズ、ジェラルディン・チャップリン、キース・キャラダイン、デヴィッド・アーキン 他
受 賞:【1975年/第48回アカデミー賞】歌曲賞(キース・キャラダイン[作詞・作曲])
【1975年/第10回全米批評家協会賞】作品賞、助演男優賞(ヘンリー・ギブソン)、助演女優賞(リリー・トムリン)、監督賞(ロバート・アルトマン)
【1975年/第41回NY批評家協会賞】作品賞、助演女優賞(リリー・トムリン)、監督賞(ロバート・アルトマン)
【1975年/第1回LA批評家協会賞】脚本賞(ジョーン・テュークスベリー)
【1975年/第33回ゴールデン・グローブ】歌曲賞(キース・キャラダイン[作詞・作曲]I'm Easy)
【1992年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品
コピー:どこにも『自由』なんか ないけれど ここ(ナッシュビル)に来れば 歌がある! 青春がある! これが映画だ!これがアメリカだ! これが'76年の君だ!

カントリー&ウエスタンのメッカであり、アメリカで最も保守的といわれるテネシー州ナッシュビル。この町で、大統領候補ハル・ウォーカーがキャンペーンを行うことになっていた。そのキャンペーンの模様を取材にきたBBCの女性レポーター・オパールは、イギリスとは異なる雰囲気に大興奮していた。彼女はさっそく、この町の大スターである歌手ヘブン・ハミルトンねの取材を試みるが、あっさり断られてしまう。ヘブンは自己顕示欲の塊のような人間で、清廉潔白な歌手というイメージのために、人前で酒すら飲まぬ男だった。ハル・ウォーカーは、そんな彼を利用しようと密かに画策しており、彼をテネシー州知事に推そうとしていた。そして、キャンペーンを成功させるために、ハル・ウォーカーの腹心であるジョン・トリプレットと弁護士デルバート・リーズが奔走し、人気歌手たちに片っ端から接触するのだったが…というストーリー。

アルトマンといえば群像劇。群像劇といえばアルトマン。
こんな言い方をしちゃぁ何だが、シチュエーションだけが用意されていて、後はキャラが勝手に動くがままにしているような感じで、確固たるストーリーの方向性がない…と感じてしまうほど。あらすじを簡単にまとめられるような内容ではなく、非常に苦労してしまう。
だから、展開を予想するようなことは放棄して、このアメリカ南部の何やら陰湿さと閉塞感が入り混じったような空気の中を漂うように鑑賞するのが正しいのだろう。長い作品なので、ゆっくり身を委ねることができれば愉しめる(私、風呂で半身浴しながら観たけど、さすがに最後までは観られなかった)。

ストーリーのベースはハル・ウォーカー大統領候補のキャンペーンが開催されるまでの5日間。しかし、この大統領候補の政策を流す宣伝カーは登場するが、候補本人が一切登場することがないのがミソ(あくまで設定以上の何者でもないってこと)。
一応、本作の裏に潜んでいるであろうと私が感じるテーマを述べておこう。群像劇なので、たくさんの登場人物が出てくるが、色々な歌手とその取り巻き、政治に関わる人々、そしてマスコミの人々、おおよそこれらに収まると思う。彼らの仕事上の信条の共通点は“自由”。自由の形は異なるのだが、間違いなく自由を標榜する人々なのである。その、それぞれの自由の違いの段差の中に、アメリカの姿が浮き彫りになるに違いない…というのが本作の狙いだと思う。で、ラストは、その“自由の国アメリカ”の大統領を選ぼうというイベントで、“自由への愛”が何をひきおこすのか。

この“自由”というテーマには必ずしもマッチしない場面も多々あって、私のこの観かたが正しいかどうかはわからないけど、まったく方向性を見つけられないと、本作の鑑賞はつらいものになるかもしれない。
決して娯楽作品ではないし、直球のシニカルな作品でもなかった。少なくとも、当時のアメリカ人ではない私たちにはピンとこない作品と感じられても、仕方が無い。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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