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image2075.png公開年:1999年
公開国:アメリカ
時 間:90分
監 督:ミック・ジャクソン
出 演:ジャック・レモン、ハンク・アザリア、ウェンディ・モニツ、キャロライン・アーロン、ボニー・バートレット、アーロン・ラスティグ、ブルース・ノジック、イヴォ・カッツァリダ、ジョン・キャロル・リンチ、ダン・シール、カイル・サリヴァン、クリスチャン・J・メオリ 他




スポーツコラムニストとして成功しているミッチ。新聞のコラムだけでなくTV出演もこなすなど、毎日仕事に忙殺されている。あまりの忙しさにシンガーの恋人ジャニーンとはすれ違いの日々。しかしミッチは彼女の不満に気付こうとせず、自分の都合ばかりを押し付けて破局寸前。そんな中、偶然、大学時代の恩師モリー先生を扱ったTVs番組を見かける。モリー先生は、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵され闘病生活を送っていた。 しかし、尊敬している恩師ながらも、卒業してから一度も連絡をとっていないことに負い目を感じ、モリー先生に電話を掛けることができない。しかし、意を決して人生の最後を迎えようとしている恩師に会いにいくことを決めるのだったが…というストーリー。

TVムービーで、日本でも劇場公開はしておらず、NHKで放映された模様。しかし、TV映画とは思えない高いクオリティ。

死に直面しながらも、教師としての姿を貫くモリー先生をジャック・レモンが快演。ただのいい先生ではなく、人としての弱い部分をうまく演じている。で、これがジャック・レモンの遺作というのは、ある意味奇跡なのかもしれない。

一方の生徒側は、スポーツコラムニストとしてある程度成功しているミッチ。しかしプライベートはうまくいっているとは言いがたいし、実の所、仕事だってこんなやり方で本当に正しいのか疑問に思って生きている。でも、仕事に忙殺されることで、その疑問に向き合わないようにして、成立している人物。そして、簡単にいってしまうと、クソマスコミの一員ってこと。人の気持ちを削って飯を食っている。

こういう先生と恩師の関係。アメリカでもそんなにポピュラーではないと思うけど、こういう濃い関係ってのがあるんだろうね。日本では生徒と教師の間に、明確な深い谷があるのかほとんど聞かないね(個人的にはそれが悪いとは思わないけど)。逆に同窓会的なものをコンスタントに続けるのは日本のほうが多いかもしれないけど。

毎週、会うたびに症状が悪化してくのに、彼の個人授業は続く。不思議と、キリスト教めいた訓示が無い。『君は波じゃない、海の一部』なんて、非常に仏教的。『肩の鳥を乗せて…』水島かよ!(笑)
そして、同じ仕事を続けてはいるのに、仕事の切り口が変わっていくミッチ。飲酒運転で人生を棒に振りそうになった若者に対して、辛辣にレポートしつつも、やり直しが効くことを強く主張するようになる。モリー先生もミッチも海の一部だとしても、モリー先生の命はだた海に溶けていったわけではなく、ミッチの波として生き続けている。そういうことなんだと思う。そして、それが教育だと。

モリー先生の過酷だった少年時代と、彼が教師になるに至る経緯をもう少し深く表現してほしかったとは思う。父との距離感や、継母の影響という、外部要因的なものだけじゃなく、彼の内面がどう変化していったかをもう少し厚く。そして、ミッチをなぜ他の生徒よりも印象深くおもっていたのかも。

作品を見ながら主人公たちと一緒に自分の人生を見直すことができる秀作。結局は周囲の人をどれだけ慮れるか。そういうこと。
生きがいを考えさせてくる作品が三日連続コンボ。
#あのマッサージをしている人の、背中をガンガン殴るのは、本当に医学的に意味があるのか甚だ疑問。肺の毒を叩いて出す?なんじゃそれ…って感じ。あのシーンで、感動が削がれた気がしないでもない。

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