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image2064.png公開年:2010年
公開国:フランス、グルジア、ロシア
時 間:126分
監 督:オタール・イオセリアーニ
出 演:ダト・タリエラシュヴィリ、ビュル・オジエ、ピエール・エテックス 他
コピー:どんなときも、口笛ふいていこう。





旧ソ連時代のグルジア。やんちゃ小僧だったニコは、成長して夢をかなえて映画監督になった。しかし、苦労を重ねて作り上げた作品は、検閲によって上映禁止と判定されてしまう。おまけに思想的に問題があると思われたのか、何者かから監視されるようになる。ニコの友人は、彼を救おうとフランス大使に引き合わせるが、それを理由に逮捕され暴行を受けてしまう。このままグルジアにいても、本当に作りたい映画をつくることができないと考えたニコは、意を決しフランスへ旅立つ決心をするのだったが…というストーリー。

監督の自叙伝的な作品らしいとのことで、映画愛に溢れた作品なのかと思ったが、そうでもなかった。冒頭の子供時代の、聖人画を汽車で盗みにいくシーン(そして撮影)なんかは、なかなか期待させてくれたのだが…。

なんでこの主人公は映画監督になれたのか。共産圏において、好きというだけで政府から予算をもらえるわけがなく、それなりに成果なりコネがなければ、そうはならないと思う。確かに自分の好きなようにやらせてもらえないということに反発しているのはわかる。しかし、この若い監督の、それなりの才能の片鱗っていうものが、説明できていないから、ただの尖がった若造に見えて、すごく感じが悪い。ちょくちょく作品の映像は出てくるけれど、なんだか良くわからないし、何が検閲者の気に触ったのかもわからない。

それどころか、あまりにも難解で突飛な演出で、体制がどうとかというレベルではなく、純粋に人様に見てもらうような作品に仕上がっていないように思える。グルジアでもフランスでも、結局、別の編集者が介入してくるが、そうしないとまともな作品にならないと判断されるレベルなんだと思う。
じゃあ、なんでこの程度の才能しかない男が、グルジアで映画を撮れるポジションを得ることができたのか?と。マグレあたりで、処女作品は良いデキだったのか?もし、そうならそれを表現しないと。なぜ、フランスのプロデューサーたちは、金を出そうと思ったのか。国境を跨いで名声が聞こえるほどの作品を過去に作ったのか?わからん。

映画は他人様に観てもらい、他人様の心を動かすもの。他人様のことは一切考えずに好きなものを撮るだけなら、自分で金を貯めるか、危篤なパトロンを見つけるかのいずれしかない。それもできないのに、しがみつくくせに、撮れば撮ったで誰の助言も聴き入れない。その挙句、公開したら閑古鳥。それもまるで介入されたせいだと言わんばかりに、フランスでは映画は撮れないとプロデューサに悪口雑言を吐いてグルジアに戻る始末。

正直、眠くなるような刺激のない演出と展開が続いた上に、この、クソ人間っぷりをみせられて、閉口した。おそらく最後の演出は、絶望して自殺したってことなんだろう。そりゃ、死にたくもなろうだろうさ…。

126分の上映時間だが、3時間以上に感じた。まったく良さがわからん。

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