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公開国:日本
時 間:93分
監 督:片渕須直
出 演:福田麻由子、水沢奈子、森迫永依、本上まなみ 他
コピー:青い麦の海に飛び込むと、キラキラの明日が見えるんよ。
昭和30年代。田舎町ながら戦後の復興の機運が漂う山口県防府市国衙で、小学3年生の少女・新子は、おじいちゃんから聞かされた、平安時代のこの土地の様子を元に、住んでいたであろう人々の様子に思いを馳せては、楽しく暮らしていた。そんなある日、東京からの転校生・貴伊子がやって来る。とてもおとなしく、クラスの雰囲気にも馴染めずにいたが、好奇心旺盛な新子が貴伊子に興味を持ち、ほどなくして二人は仲良くなる。さらに、同級生のシゲルやタツヨシたちとも、用水路を止めてダム池を作るなど、活発に遊ぶようになる。しかし、そんな仲間たちの友情を揺るがす事件がおこり…というストーリー。
戦後まもなくの日本を舞台にした映画は多いけれど、意外と地方を舞台にしたのは少ないかも。金田一耕助シリーズとかはそうだけど、バタバタした不穏な空気をリアル描いたアニメっていうのは珍しいと思う。そして、新子の空想癖っていうのが、それの対極として表現されていて、生きている。
なにやら『となりのトトロ』とか『ももへの手紙』みたいな内容かと思って観ていた。実際、序盤はそういう感じで始まる。
もっと評価されてもいい作品だと思うのだが、アニメだからって迂闊に子供が見てしまうと、ちょっとよろしくない作品だったりする。なんか、田舎故のズケズケとした言動に不快さを覚えて、なんか毒気が強いな…とは感じていた。さらに、保険の先生の不倫のくだりから、きな臭くなり、友達の親の自殺と、とても子供にみせられまへん!!!!
世のお子様をお持ちの親御さんに警告する。ハードだよ。ほろ苦いとかそんなレベルじゃない。
子供っていうのは純真無垢な存在だと思いきや、友達はいたとしても、根源的な寂しさとか不安を拭えずにいるもの。そういうゆらぎをうまく表現している。そして、なにやら、想像の中の平安時代の様子と、リアル世界の新子の行動を並行で綴る。なんかリンクさせることに意味があるのか無いのかわからないが、とにかく演出の勢いがある。
これで、最後、おじいちゃん死んだら、ダメ押しだな…とか思ってたら本当に死んでやんの(笑)。でも、これ大人にとってはものすごい面白いっす。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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