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image0321.png公開年:2000年 
公開国:イギリス
時 間:111分
監 督:スティーヴン・ダルドリー
出 演:ジェイミー・ベル、ジュリー・ウォルターズ、ゲイリー ルイス、ジーン・ヘイウッド、ジェイミー・ドラヴェン、スチュアート・ウェルズ、ジェイミー・ドレイヴン、ジーン・ヘイウッド、ゲアリー・ルイス 他
ノミネート:【2000年/第73回アカデミー賞】助演女優賞(ジュリー・ウォルターズ)、監督賞(スティーヴン・ダルドリー)、脚本賞(リー・ホール)
コピー:僕がバレエ・ダンサーを夢見てはいけないの?

11歳のビリーは炭坑労働者の父・兄・祖母との4人暮らし。ある日、父の炭鉱で行われているストの影響で、ビリーの通うボクシング教室の体育館にバレエ教室が移動してくる。ビリーは、ふとしたきっかけでバレーのレッスンに飛び入りしたが、バレエに特別な感覚を覚える。バレエの先生であるウィルキンソン夫人もビリーに才能を感じ、レッスンを勧めるのだが…。

本作は評判がすごく良いのだが、ワタシ的には至極普通の作品。別に悪い映画ではないが、この手のイギリス映画が多すぎて食傷しているのだと思う。この手とは、環境的に恵まれない主人公が、社会の既成概念と闘って乗り越えるというパターン。『フルモンティ』『キンキーブーツ』『カレンダー・ガールズ』等々。

社会主義的政策と停滞した経済を立て直すための自由主義経済政策とのせめぎ合いという、イギリスの歴史的な事情は理解する。しかし、こういう映画ばかり作られるのをみると、イギリスがいかに固定観念に凝り固まっている閉塞的な社会なのか…、国としての印象が非常に悪いね(実際どうなのかは知らないけれど)。

また、映画の手法としてもいかがなものかと思う点がいくつか。特に、ビリー自体について。
  ・男の子だ…という以上に、特別なバレエの才能があるようには見えない。
  ・その後も特別に成長しているように見えない。
  ・オーディションでバレーを踊っている時の気持ちを聞かれた時の答えがピンとこないし、あれが合格のキモになったとは思えない。

だから、先生や父親がビリーの才能について云々と言及しても、言うほどの才能が垣間見えないもので、“こんなに才能があるのに、なんで廻りは応援してあげられないだ!”という気持ちになれない。
で、主人公本人にさほど魅力(というか突破力)がないものだから、対処療法として、相対的に障壁である父や兄の無頼っぷりを増す演出になっているのだろうが、それも気に喰わない(というか、演出としては稚拙に思える)。

①ワタシような素人でも、ビリーには特別な才能があるのだな…と感じられるシーンを入れる
②本当にバレーが死ぬほど好きになっちゃったんだな…いうことを感じさせるシーンを入れる
これだけでも、かなり変わってくると思うのだが。

もう一度言うが、普通の作品。『キンキーブーツ』や『コーラス』の65%くらいとデキ思えばいいかと。お薦めしないわけではないが、高い期待は不要(と、あえて世の中の高評価な逆らってみた)。

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