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公開年:1977年
公開国:香港
時 間:105分
監 督:チェン・チー・ホワ、(総監督)ロー・ウェイ
出 演:ジャッキー・チェン、ルン・ユァン、クム・カン、ユン ピョウ、ルン・ユァン、クム・カン、カム・カン 他
幼いころに殺された父の仇を討つために、少林寺の門弟になり過酷な修行に耐える小唖。ある日、寺の裏の洞窟に男が監禁されているのを発見。その男は10年前に少林寺の掟を破った為に拘束されていたのだが、食物や飲物を運ぶうちに仲良くなり、カンフーの手ほどきを受けるまでになる。また、日中は少林寺の館長の友人である尼僧からも拳法を学び、小唖はますます力をつけていき、とうとう「木人」に挑戦する日がやってくる…というストーリー。
関西に出張にいっていたのだが、無性に本作を観たくなったのだった。よく中川家がコントでやってるのを思い出したんだろうね。全然、ジャッキーの顔立ちが違って、整形したといううわさは本当みたい。本当に中川家のお兄ちゃんみたいな顔。
前半は稚拙な場面繋ぎが乱発され、後半になるとカンフーシーンに奇妙な編集が。黒澤明が、アクションシーンに緊迫感やスピード感を出すためにはコマを抜け!みたいなことを言っていて、実際にそういう編集をしているのだが、本作は、よくツボがわからないまま無造作にコマ抜きをして、変な感じになってる模様。
ストーリー面も、妙に登場人物が多くて、いささか異様。洞窟の男に尼僧はもちろん、酔っ払いの先輩や寺の館長、さらに仇とおぼしき謎の拳法の使い手に先代の大師匠。まるで、『NARUTO』を1シリーズを100分にまとめたくらいの、達人の波状攻撃。それこそ香港流のシナリオ本の無い撮影で、思いつきでシナリオを変遷していったんだろうということが窺える。
また、根本的に、タイトルでもある木人が実に珍妙で、動きのコミカルさはもちろんだが、木人自体にどれだけの意味があるのか、さっぱりわからない。
しかし、本作は、ジャッキー最初期の大傑作。これらヘンテコな要素に加え、“ご都合主義”以外の何者でもないストーリーを、とにかく大真面目に展開していくと、光が見えてくるものなのだ。『ザ・ワン』の時にも書いたが、閃いたアイデアが脳内でボケてしまうまえに、余計なことを考えずとにかく突っ走ることの大事さ、である。
映画のテクニックの稚拙さと、作品の面白さは、比例するわけではないといういい例である。
カンフー映画なんて観ないよという人がいるかもしれないが、娯楽としての映画に何が必要なのかが、はっきりわかる作品なので、観ておくべき一本だと思うので、お薦めする。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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