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公開年:2007年
公開国:日本
時 間:106分
監 督:荻上直子
出 演:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、光石研、もたいまさこ、小林聡美 他
コピー:何が自由か、知っている。
春先、海辺の小さな町を訪れた女性・タエコは、地図を片手に大きなトランクを引きずりながら、旅館ハマダに向かう。宿の主人ユージや、寝ているタエコの横にたたずみ挨拶をするサクラや、地元の高校で生物教師をしているハルナ達の奇妙な言動のせいで調子を狂わされたタエコは、たまりかねて宿を替えることにするのだが…というストーリー。
前作『かもめ食堂』のヒットをうけての本作ということで、独特な雰囲気を継承したいのはよくわかる。しかし、①ほっとする美しい風景、②おいしそうな食事、③対人距離感のちょっとおかしい登場人物たち…という、要素をそのまま引き継いだだけでは、あまりにも芸がないように思える。
引き継いだといっても、食べ物をみて「おいしそう!」と感じるレベルはオチているし、かき氷も「たべたい!」とまでは思わなかった(これだけ残暑厳しい中、観たにもかかわらず)。風景のグレードもいささか劣る。メルシー体操など奇抜な要素を盛り込んでみたところで、根本が同じ故に既視感は拭いようがない。メインの役者は同じだし、他のキャスティングも似ているし…。成功体験が失敗に繋がった例なのでは?とまで思ってしまう。
「先生」と呼ばれる程度で、キャラのバックボーンを頑なに語らずにスルーする演出なのだが、ここまでくると、さすがに鼻につくと感じる人が多いのでは?と思うが、現在、同監督の『トイレット』が公開中。この監督のノリが好きな人が相当存在するのか、有力なパトロンが存在するのか、よくわからないが、ああ、ワタシと感性の違う人がたくさんいるのだな(むしろ、ワタシのほうが少数派なのかな)と改めて認識した次第である。
ワタクシは『やっぱり猫が好き』とか三谷幸喜作品なんかは、ほぼおもしろいと感じたことがない人間だからね。趣味が全然あわなかったんだ…そういうことにしておこう。もちろんお薦めはしない(というかできない)。
#犬だけはひたすらかわいい
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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