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公開年:1976年
公開国:アメリカ
時 間:128分
監 督:ジョルジ・パン・コスマトス
出 演:リチャード・ハリス、バート・ランカスター、ソフィア・ローレン、エヴァ・ガードナー、マーティン・シーン、イングリッド・チューリン、ジョン・フィリップ・ロー、アン・ターケル、レイモンド・ラヴロック、アリダ・ヴァリ、O・J・シンプソン、ライオネル・スタンダー、リー・ストラスバーグ、ルー・カステル、ファウスタ・アヴェリ、ステファノ・パトリッツィ、トーマス・ハンター、アンジェラ・グッドウィン 他
コピー:生と死の分岐点 カサンドラ大鉄橋へ驀進する 大陸縦断超特急-- そこで何が起こったのか!



ジュネーブにある国際保健機構に、3人の過激派ゲリラが乗り込み、アメリカの秘密生物研究室を爆破しようとする。しかし、警備員との銃撃戦となり、一人は射殺。残りの二人は細菌の研究室に逃げ込むが、そこで伝染性の細菌の入った瓶を割ってしまい感染。さらに一人は射殺したものの、もう一人の逃走を許してしまう。緊急事態の発生で、アメリカ陸軍情報部マッケンジー大佐が事態収拾に乗り出す。逃走したゲリラは、ストックホルム=ジュネーブ間の大陸縦断列車に乗り込んだことが判明。その乗客リストの中に、有名なチェンバレン医師の名を発見。さっそく無線電話で連絡をとり、おそらく感染して満足に行動できなくなっているであろうゲリラの捜査を依頼する。ゲリラは発見したものの、すでに感染者が出ていることを知ったマッケンジー大佐は、列車の行き先をポーランドのヤノフに変更し、そこで隔離することを決定。しかし、その途中には30年も使用されていない“カサンドラ・クロス”をいう鉄橋があり…というストーリー。

閉ざされた列車内、見えない感染という恐怖、政府の手によって抹殺されてしまうかもしれないという緊張感、さらに落下する可能性の高い鉄橋と、パニック作品としての要素は盛りだくさんである。

感染や隔離される恐怖でトラブルをおこす乗客、さらにワケありの客がやらかす展開で、感染を防ぐことができるのか?という軸でストーリーは展開していく。しかし、アメリカ陸軍情報部が、乗客たちを救う気があるのか?という疑問が生じ、やがて、人間同士の不信感ゆえの対立という構図になっていく。この構図が変わっていく過程での、ジリジリとした緊迫感は特筆すべき点かと思う。

(ちょっとネタバレだが)
本作が特徴的な点は、近年の作品にはあり得ないと感じるほどの、救いの無さだと思う。単純な「あー助かったー」ではないし、破滅的なオチでもない、リアル加減(というか微妙さ)がある。加えて、黒幕ともいえる政府機関の無慈悲な行動に対しては、一切溜飲の下がらないオチ(女性研究者の人は、ぐぬぬ…となるだけで、釈然としないで退場して終わりだものね)。それゆえに、他とは一線を画す作品となっている。
同時にその予定調和の無さが、作品全体の疾走間にも繋がっているといえ、後半は一気に観てしまった感じ。悪くなかった。最後、もう少しシニカルさを漂わせてくれればよかったかも。

ただ、冷静になって考えると(というか、観終わって邂逅すると)、あれ、なんかちょっと変じゃね?と思うのも、この作品の特徴かも。
いくら命令に従う任務を帯びているからといって、車体を溶接してまで隔離状態にしている列車なのだから、無線機が壊されて連絡不能になったという状況を鑑みて、一旦停止したところで何の問題もないはず。さらに、銃撃戦をするような状況にせねばならない理由は一つもない。万が一、白服側が全員やられてしまいでもしたら、感染者が車外に出てしまう可能性もあるのだから、銃撃戦による全面抗争は絶対に避けるべきなのに。

また、国際保健機関に設けられたこの問題の対策にあたっているのが3人という不自然さ。いくら隠密に遂行したいとはいえ、数百人単位で人を動かしているんだから、いくらなんで3人(実質は大佐一人)というのは、無理があるかと。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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