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公開年:2009年
公開国:アメリカ
時 間:101分
監 督:スパイク・ジョーンズ
出 演:マックス・レコーズ、キャサリン・キーナー、マーク・ラファロ、ローレン・アンブローズ、クリス・クーパー、ジェームズ・ガンドルフィーニ、キャサリン・オハラ、フォレスト・ウィッテカー、ポール・ダノ 他
受 賞:【2009年/第67回ゴールデン・グローブ】音楽賞(カレン・O、カーター・バーウェル)
【2009年/第15回放送映画批評家協会賞】若手俳優賞(マックス・レコーズ)、衣装デザイン賞(ケイシー・ストーム)、歌曲賞(“All Is Love”Nick Zinner、カレン・O)、音楽賞(カーター・バーウェル、カレン・O)
8歳のマックスは、母と姉と3人暮らしだが、母の仕事は忙しく姉もかまってくれない。ある日、母親の男友達が家に来ていたときに、悪さをして母を激怒させてしまい、勢いでマックスは家を飛び出してしまう。すると、いつのまにか不思議な世界に迷い込み、ボートで海を渡っていくとどこかの島に到着。そこには、大きな体のかいじゅうたちが暮らしており、なぜかマックスは王様と勘違いされ迎え入れられるのだったが…というストーリー。
童話というのは、グリムしかりアンデルセンしかり、他の小説なんかよりも多分に心理学的な要素を含むものだ(だから、“本当は怖い○○童話”なんてノリの書籍が成立する)。しかし、これら普遍的ともいえる長く残っている作品の心理学的側面は、説明されれば「ああ、そうか」と思うレベルで、読んでいるときは、なんとなく引っかかる程度のもの。そのひっかかりこそが読者の心を捉えるわけである。
しかし、本作については、あまりにも直球すぎるのだ。KWが母の投影で、ダグラスが自分の投影で、さらにKWの口の中に隠れた後に出てきて、精神的に成長する…なんて、隠喩でもなんでもない。評判の原作らしいのだが、原作もこんな感じなんだろうか。あまりに浅いというか、表現に芸がないというか。
不思議な生き物が出てくるファンタジーだと思って子供に見せると怪我をする作品かな。かいじゅうたちが繰り広げる感情のぶつけ合いは、保育園で見られるような行動だと思うが、時に子供とは残酷で痛々しいものだ。むしろ本作はその側面をクローズアップしているところがあり、見ていても“愉しそうだなぁ”とは思わない。
感情をストレートにぶつけあうかいじゅうたちは、当然のごとくうまい関係は築けない。それをみなまで見て、相手をおもんばかることの大切さに気付いたマックスは、実社会に戻って大人になりましたとさ…。夢、無いね。これは童話ではないよ。大人が観る童話もどきなオハナシ。
映像的なメインの売りである、かいじゅう自体のキャラクターも、もちろん単純なかわいさもないし、キモかわいくもない。かいじゅうの世界も夢を感じるわけもないし、遠い記憶がくすぐられるわけでもないし、特段ノスタルジーを感じるわけでもないし、魅力がない。脚本的にも演出的にも評価すべき部分はない…となれば、見た目も話しもイマイチとなるわけで、よほどお暇でない限り、観る必要もないということになる。
#スパイク・ジョーンズには不向きなノリだったってことなのかぁ…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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