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image1477.png公開年:2009年 
公開国:日本
時 間:132分
監 督:山崎貴
出 演:草なぎ剛、新垣結衣、大沢たかお、夏川結衣、筒井道隆、武井証、吹越満、斉藤由貴、吉武怜朗、波岡一喜、菅田俊、織本順吉、油井昌由樹、綾田俊樹、矢柴俊博、飯田基祐、香川京子、小澤征悦、中村敦夫 他




臆病な少年・真一は、町外れクヌギの木の根元から自分が書いたと思しき古い手紙を掘り当てると、突然気を失い、戦国時代にタイムスリップしてしまう。そこは天正2年の合戦のさなか。真一は、小国・春日の国の武将“鬼の井尻”こと井尻又兵衛の窮地を図らずも救ってしまう。真一を連れ城へと戻った又兵衛は、少年の面倒を見るように命じられ、はじめは困惑しながらも次第に心を通わせていく。そんな又兵衛は、幼い頃から一緒に育った春日の姫・廉姫に想いを寄せていたが、ある日、大国の大名・大倉井高虎と廉姫との婚姻話が持ち上がる。それは小国の春日にとって願ってもない申し出だったのだが…というストーリー。

言わずもがな、アニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を原作とした作品である。前にも書いたが、日本映画ベスト10とはいわずベスト3を挙げろと言われたら、ワタシは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を絶対に入れる。だって、なんかしらないけど、何度観ても100%泣けてくるんだもの。

と、いうことで、本作の製作がプレスで報じられた時、「もう、ヘタなことをして汚してくれるなよ…」とイヤな思いになったのを記憶している。公開前の宣伝TV番組で監督がCGのデキについて自慢げに話をしていたのを観て、観にいく気が完全に失せ、やっと今、観るに至る。

『ALWAYS 三丁目の夕日』の監督で、町並みのCGが高く評価されたので天狗になってるのはわからなくもないが、それほどのデキではないでしょう。以外に都市や下町の町並みの場合、細かい構造物が多いのでごまかせるけれど、戦国時代だと自然や城などパーツの広く大きいものが多く、テクスチャ処理の出来がすべてなのだが、イマ一歩でCGだなと判ってしまう。
CGで成功しているのは、『ラスト・サムライ』でも観られた兵士の増量の部分で、これはウマク仕上がっている。しかしその戦闘シーンも、CGの技巧におぼれてしまったのか、アングルやカット割りが凡庸で迫力がまったくない。全然、目が惹き付けられないし飽きてくる。こういう技術というのは、なんでもできるようになると逆につまらないデキになってしまうんだな。いろいろな制約をなんとか超えようとする、その努力の先にすばらしいものがあるのだ。こういう技術の進歩のワナにはまってしまうのって、クリエイターとして恥ずかしいことなのかも。

本作はアッパレ!戦国を実写にしよう…という発想がスタートではなく、『ラスト・サムライ』に負けない時代劇を日本でもつくろう…というのが先で、後からアッパレ!戦国をひっぱってきたと聞いた。アッパレ!戦国ファンとしては、後付で持ってこられて、いささか心外なのだが…。
ストーリーは、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』からクレヨンしんちゃんの設定を抜いて、整えただけである。ある意味、元映画の良いところはそのまま残っている。話の流れもそのまんま。そのおかげで、泣けるシーンもそのまんま。受賞歴が皆無なのだが、これは賞を与えにくい。だって、面白い部分は、すべて『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』にあるんだもの。
#いや、正直、本作で涙出てきましたよ。でも、それは元アニメにある要素で…だから。
原恵一監督は、アッパレを作るときに、頭の中にあった設定や演出を、“クレヨンしんちゃん”ゆえに泣く泣く捨てたことが多かったと思う。それが実写では制約がなくなったので、色々盛り込めたはずなんだけど、マイナーチェンジ程度の加味していないのも、残念。車がデカいオフロード車になっていたり、主人公がいじめられっこだったり、又兵衛の面倒を見ている夫婦に子供が一人生き残っていたり…諸々の加えた部分は、ま~~~~~ったく生きていない。リメイクの意味がないかな。

それに、夏川結衣、吹越満の演技が妙にに浮いていて違和感がある。本作についてはこの2名はアウト。

最終的には特段お薦めする必要のない作品。だって、元アニメを観ればそれでいいんだもの。注意報としては元アニメを観る前に本作を観ることはやめよう…ってこと。私アニメとか観ないから…とか文句をいうんなら、本作は別に観なくていい。おそらく、元アニメを観ていない人には大したこと無い映画に映るだろうから。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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